＜欧州選手権　スイス・イタリア＞決勝トーナメント1回戦敗退となり落胆するGKドンナルンマ（右）らイタリア代表イレブン（ロイター）

　◇欧州選手権決勝トーナメント1回戦　イタリア0―2スイス（2024年6月29日　ベルリン） 　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会は、29日からいよいよ決勝トーナメントに突入。前回王者イタリア（B組2位）はスイス（A組2位）に0―2と惨敗。連覇の夢は16強で砕け散ることになった。 　連覇を狙うイタリアは累積警告で出場停止のカラフィオーリ（ボローニャ）に代わってCBに今大会初出場のマンチーニ（ローマ）を起用。さらにスパレッティ監督は昨年11月の北マケドニア戦以来、代表でプレーしていないエルシャーラウィ（ローマ）をスタメンに抜てき。クリスタンテ（ローマ）、ファジョーリ（ユベントス）を含め4人が今大会初先発となった。 　試合は序盤から劣勢の展開。前半24分、エンボロ（モナコ）にDFラインを突破されピンチを招くもGKドンナルンマ（パリSG）がファインセーブ。至近距離からのシュートを見事に弾き出し、ゴール死守した。しかし同37分、エリア内でフロイラー（ボローニャ）に左足ボレーを浴び失点。さすがのドンナルンマも味方に当たって少し方向が変わったシュートを防ぎきれず。1点リードを許し前半を終えた。 　すると後半1分にも失点。バルガス（アウクスブルク）に見事なシュートを決められてしまい、0―2。GKドンナルンマも懸命に腕を伸ばし防ごうとするもわずかに届かず。反撃を狙おうとした出はなをくじかれた。その後もなかなか試合ペースを握れず惨敗。前回王者が決勝トーナメント1回戦で敗退するのは3大会連続の出来事となった。