【精華女】悔しい2点差の惜敗も、京都精華学園相手にスコアラーとしての才能を発揮した清藤 | 高校バスケ ウインターカップ2024
準々決勝で桜花学園を倒した試合で31点、18リバウンドを記録するなど、精華女は2年生の留学生アキンデーレ・タイウォ・イダヤットがオフェンスを牽引していた。しかし、京都精華学園との準決勝では前半だけで3つ、3Q3分3秒で4つというファウルトラブルに陥ってしまう。 【ハイライト】京都精華学園高等学校(京都) vs. 精華女子高等学校(福岡)|高校バスケ ウインターカップ2024 女子準決勝 メインコート(12月27日)
そんな厳しい状況になりながらも、精華女はキャプテンでU17日本代表としてワールドカップを経験した清藤優衣がチームを牽引する。力強いドライブや代表活動でレベルアップした3Pショットなど、1Qだけで10点をマーク。2Q序盤で京都精華学園から10点のリードを奪う原動力になった。
タイウォがベンチに下がっている間、下川蒼乃をチームとしてサポートしながらユサフ・ボランレ・アイシャットを止めるシーンもあった。しかし、橋本芽依が13点、桃井優が16点とウインターカップ2連覇を経験している3年生は堅実な仕事をし、2Qで1分21秒で7点のリードを奪った。
前半2回目のタイムアウト後、精華女は見事なセットオフェンスから清藤が3P、中釜光来も3Pプレーとなるレイアップを決めたことで、1点差まで詰め寄って前半終了。宮崎陽向の4本を最高にチームとして9アシストを記録するなど、ボールと選手が連動するオフェンスを遂行できている時間帯も多かった。
タイウォをベンチに置いた状態でスタートした後半、ユサフがゴール下で3本、谷彩南が3Pを決めるなど、京都精華学園が9連続得点で一気に引き離す。精華女の大上晴司コーチは、「ゲームの入りは悪くなかったし、ちょっとタイウォのファウルトラブルでいつものゲームプラン通りにうまく運べなかった」と振り返ったように、タイウォがベンチに下がった時間帯の対応で準備が足らなかったことを悔やむ。
それでも、精華女は清藤がこの試合3本目の3Pを決めるなど、6分39秒のタイムアウト後から8連続得点で追撃が始まる。「今まで起点となっていた留学生のところがアジャストされていて点が取れなかったので、自分がやるしかないと思って最後はもう自分が全部やってやろうというくらいの気持でやりました」と語った清藤は、1分4秒に20点目に到達する3Pショットを成功。京都精華学園の厳しいディフェンスに対し、オフボールのスクリーンを使いながら振り切ろうと走り続ける。
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