映画『ボルテスⅤ レガシー』のコラボビールを飲み比べてみた(Vol.Ⅰ)
ODMはOriginal Design Manufacturerの略語で、委託者のブランドで製品を設計・生産すること。クラフトビール業界では、中身は受託者(ボルテスⅤの場合は横浜ビール)のブランドビールで、ラベルだけを変更することをいう。Original Equipment Manufacturerの略語のOEMというものあり、こちらは他社ブランドの製品を製造すること。クラフトビール業界では、委託者のために造る完全オリジナルビールを製造すること。横浜ビール以外も東映から委託された醸造所のブランドで販売しているので厳密にいえばODMだが、コラボビールのための完全オリジナルなので、広義でOEMに分類してもいいだろう。
今回しか飲めないビールから飲むというのは僕も賛成だ。友人が提示した順番は以下の通り。
①ブラックタイド「Laser Sword」②ブラックタイド「Boasanian Invasion」③DD4D「Voltes Bazooka」④U.B.P「ボルテスⅤ IPA」⑤ディレイラブリューワークス「Scuderia electro magnetic」⑥横浜ビール「横浜ラガー」⑦横浜ビール「ヴァイツェン」
このセットリストを見て一抹の不安を覚えたが、それはまたあとで。まずは3等分して乾杯。飲み比べのスタートだ。
その前にひとつだけ読者の皆さんに断っておきます。連載1回目でも書いたように、ビールは嗜好(しこう)品。それだけに、飲んだ感想を表現するときは「うまい」「おいしい」「まずい」ではなく「好み」「好みじゃない」。嗜好品だけに人それぞれ。同じビールを飲んでも、3人寄れば「好み」と思う人もいれば「好みじゃない」と思う人もいることをわかってください。
①ブラックタイド「Laser Sword」
見た目はやや薄めの黄色いヘイジー。「苦味が効いていて、それが喉の奥に残るのが心地いい」と克己さん。友人は「王道のIPAですね。最後に麦っぽい味が残り酸味がある気がする」。僕の感想も王道といえる苦味が残るホッピーなIPA。アルコール度数は7%。1番目に飲んで正解だったようだ。