映画『ボルテスⅤ レガシー』のコラボビールを飲み比べてみた(Vol.Ⅰ)
酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(100) 連載100回を迎えた。2022年の12月末に連載を始めたので足かけ3年、実質2年弱の間、(随時掲載)と断りながら毎週欠かさず書き続けて区切りの回数にたどり着いた。心の底からうれしい。回数に入れていない番外編が1本あるので「酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記」としては101本目だが、毎週決まった曜日に出しているのは100回目だから素直に喜びたい。 連載で取り上げるビールも100回目にふさわしいものにしたい。そう思っていたら、先週まで4回にわたって連載していた【映画『十一人の賊軍』のコラボビール十一本を飲む】でお世話になった東映の映画宣伝部Oさんから連絡が来た。 「『ボルテスⅤ レガシー』のコラボビールを造ったので飲みませんか?」 「もちろん飲みます!」 間髪を入れず返答した。 『十一人の賊軍』は映画の舞台である新潟県新発田市を盛り上げたく、同市にある月岡ブルワリーに醸造を依頼したが、今回は5つの醸造所に造ってもらったという。どこのブルワリーかOさんに聞くと、「ブラックタイド」「横浜ビール」「DD4D」「U.B.P」「ディレイラブリューワークス」だという。ディレイラ以外は飲んだことがある。特にブラックタイドは何度も飲んでいるお気に入りのブルワリーで、同醸造所初のアルコール度数10%「ドラゴンレール」を連載の11で取り上げた。有名なブルワリーが手掛けた東映とのコラボビールを取り上げられるなんて、まさに100回目にふさわしいではないか。 今回のコラボビールのコンセプトを聞くと、Oさんいわく「国内有数の実力派ブルワリーであること。映画やアニメなどとのコラボビールを手がけた経験があること。ジャケ買い文化があるクラフトビールにおいてカッコいいラベルデザインを手掛けるブルワリーであること。今回の実写化を手がけたフィリピンと姉妹都市を提携していること―といった観点から選出しました」 コラボを引き受けた理由はブルワリーによってそれぞれだとか。「ボルテスⅤをリアルタイムで見ていてファンだった。ロボットアニメ作品がもともと好きだった。映画とのコラボに興味があった。映画のターゲットとクラフトビールのターゲットが合致していたーなどです」とOさん。なるほど。これは飲むのが余計に楽しみになってきた。ラベルのデザインにも注目せねば。