「無断駐車した者勝ちなの?」法律は弱い人の味方ではない!隣人の異臭や騒音問題を漫画で解説【作者に聞いた】
知らないとヤバイ法律、知ったら知ったで悪用する人が出てきてしまう…それが法律です。弁護士をしながら、法律にまつわる4コマ漫画を日々、X(旧Twitter)で発信をしている【漫画】弁護士のたぬじろうさん(@B_Tanujiro)。意外と身近に存在する、法律にまつわる「ヤバイ」を漫画にすることで、法律を知ることの重要性を読者に投げかけています。 【漫画】本編をイッキ読みする ■弱い人の味方と思っていた法律も実は違う場合がある!?知ることが大事 今回は「これを司法で裁けないの、どう考えても法律の欠陥」というような法律の闇を3つ集めて漫画で解説している本作。どれも日常に起こりそうな事を扱っている。 ひとつは、自分の所有地に放置された車両を勝手に動かそうとするとき、逆にこちらが何らかの法律に触れることがあるのか?という放置車両の問題。また、ローンで購入した家の隣人がごみ屋敷で激臭&騒音が酷い問題については、法的に引越させることはできないことの理由もわかりやすく教えてくれている。 弁護士のたぬじろうさんに現実的なことを聞くと「法律は、正しい人の味方、弱い人の味方だと思っている人がいますが、必ずしもそうなっていないです。もちろん、できる限り公正になるように立法がなされているわけですが、完璧な法律というものはありません。人が作るものですからね。残念ながら」と答えてくれた。 弁護士という仕事をしていると、法律では力になれないというケースを見ることも多いそう。一方で、知っていれば不合理な結論を回避できるケースも多いため「知らないともっとヤバイ」のが法律の世界だという。 最後に「この連載では、少しでも皆様にそのような不合理な結論を回避するための法律知識をお伝えできればと思っています」とメッセージを寄せてくれた。なお、弁護士には守秘義務があるため、漫画の中でも、たぬじろうたちは事件や個人が特定できない範囲でしか話をしていない。 難しい内容でも漫画だから読みやすくわかりやすい、法律を知るきっかけになる本作。ぜひ一度読んでみてほしい。 取材協力:弁護士のたぬじろう(@B_Tanujiro)