昨秋の県大会で１～４番まで左打者が並んだ城東打線。（右から）加統蒼眞、吉田優、白川大地、岡一成＝徳島市の同校グラウンドで２０２３年２月１６日、山本芳博撮影

　城東（徳島）は昨秋の県大会で、１試合平均３盗塁を記録。盗塁だけでなく、次の塁を狙う貪欲な走塁が勢いを生み、３位決定戦に進出したことがセンバツ出場につながった。 　加統（かとう）蒼眞（２年）と吉田優（同）の１、２番コンビの出塁率の高さが機動力の源だ。ともに左打者でバスターやセーフティーバントも駆使し、５割を超える。中軸にはバットコントロールが巧みな３番の白川大地（同）、鋭いスイングが持ち味の４番岡一成（１年）、長打力のある５番森本凱斗（かいと）主将（２年）と特徴の異なる打者が並ぶ。４番まで打率４割を超える左打者がずらっと並ぶ上位打線５人で、チームの得点の大半をたたき出す。 　県大会でチームトップの８打点を挙げた白川は「自分の長所は（流して）左中間に打てる広角打法で甲子園までに仕上げていく」と力を込める。「チームとしては全国レベルの速球や強肩捕手の送球にも対応し、城東らしい機動力を発揮したい」と意気込んだ。【山本芳博】 ……………………………………………………………………………………………………… 　◇城東の秋の大会の打撃成績 ・打率　　．３３６　・本塁打　１本 ・三振　　　　１９　・四死球　２５ ・犠打飛　　　１０　・盗塁　　１５ 　※県大会の計５試合