【衆院選ルポ 大阪16区】公明と維新が関西で初の直接対決 立憲は国政での実績アピール
10月15日公示の衆議院選挙。維新は大阪・兵庫の6つの小選挙区で、公明の牙城に挑むことに。関西での直接対決は初めてとなります。維新の「宣戦布告」に対し、公明は徹底抗戦の構え。注目が集まる激戦区のひとつ、大阪16区に密着しました。
9日、衆議院解散の日。公明党の副代表を務めた北側一雄氏(71)が約35年の政治生活に、幕を下ろしました。選挙区は、堺市堺区などの大阪16区。1990年以降、10回にわたり勝ち抜いてきました。バトンを受け継ぐのは、参議院から"鞍替え出馬"する山本香苗氏(53)です。 (公明・山本氏) 「死力を尽くして戦い抜いて参ります。全員完勝、必ず勝ち取るために、堺から勝利の突破口を開くために頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます」 (公明大阪府本部・石川代表) 「全国で11小選挙区に挑戦をさせていただきますけれども、その中で最も厳しいのが、大阪の4小選挙区であろうと考えております」
公明党が議席を守ってきた全国9つの小選挙区のうち、4つが大阪に。「常勝関西」と誇り、議席を維持してきました。 (公明・山本氏) 「何が何でも政治改革をやり遂げる。しっかりと支援がきめ細やかにできるように、第2弾の経済対策を打ってまいります」 ”チャレンジャー”の姿勢で挑みます。 (公明・山本氏) 「維新の方であろうと立憲の方であろうとですね、皆さんとても強い方々なので、そこに挑ませていただくという形です。参議院として長くさせていただきましたが、衆議院では新人ですから、新人らしく戦い抜いていきたいと思っています」
3年前の衆院選。維新は大阪の小選挙区で15人の候補者全員が当選。去年の統一地方選挙でも全国で快勝し、「維新旋風」を巻き起こしてきました。そんな維新から出馬する黒田征樹氏(44)は、大阪16区で新たな議席獲得に挑みます。 (維新・黒田氏) 「しがらみを断ち切って国民の皆様、そして次の世代のことを考えて、しっかりと政治を前に進めていく」 堺市議会議員として過去3回、選挙区でトップ当選。13年間、堺一筋で活動してきました。 (維新・黒田氏) 「新たなステージへの挑戦ですので、より大きくなってみなさんに恩返しできるようにがんばっていきたい」
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