「幅広く応援をいただく必要があるのではないか」逆風を考慮か 混戦の兵庫県知事選で清水貴之氏は維新ではなく無所属で立候補へ
斎藤前知事の失職に伴い、11月に投開票を迎える兵庫県知事選挙。10日、参院議員の清水貴之氏が出馬を表明しました。県知事選にはあわせて7人が出馬するとみられ、乱立状態となっています。
兵庫県知事選挙は、10日で告示まで3週間となりました。現時点で出馬するとみられるのは過去最多の7人で、“ポスト斎藤”をめぐる争いが激しています。 10日午後、会見を開いた清水貴之氏は・・・ (清水貴之氏)「次の兵庫県の知事選挙には、この混乱してしまった兵庫県、皆様方が不安に思っていらっしゃることを改正していく。正していく。新しく兵庫を生まれ変わらせる。そんな思いで挑戦したいという風に思っております」 所属する日本維新の会から離れて選挙戦に臨むことを明らかにしました。 (清水氏)「日本維新の会で長いこと活動してきて、党籍もありますが、“離党”して完全に無所属という状態で立候補する予定。公認・推薦・支持というのも考えておりません。まずは選挙戦を勝つことが必要だから、そのためには幅広く応援をいただく必要があるのではないかと」
清水氏が知事選出馬に向け動き出したのは10月2日でした。 (Q.出馬の意向を固めた?) (清水氏)「このあと県議団と相談をして…」 維新が独自候補の擁立に苦戦するなか、白羽の矢が立ったのが現在参院議員2期目の清水氏でした。ただ、このときどのような形で出馬するのかについて明言はしていませんでした。 (清水氏)「維新だけでやるのか、無所属とかを考えるのか、幅広く考えていきたい」
そして10日、党本部と協議のうえ出した結論は、無所属での出馬でした。 3年前の知事選で斎藤氏を推薦していた維新に逆風が吹くなか、「維新隠しではないか」との批判も出ています。 (清水氏)「確かに維新が厳しい、逆風といっているなかで、維新を外すというのはそういった意見も出るかなと想像はする。(兵庫県は)維新がどうとか自民がどうとか、党で選挙をするような、状況ではないかなと」 (Q.吉村など幹部の応援がはいることは想定していない?) (清水氏)「そうですね、今のところは想定していないですね。無所属と言いながら維新なんだ清水は、ということになるのでそれは僕の思い描いている姿は違う」
清水氏の決断を兵庫維新の県議はどう受け止めているのでしょうか。 (維新県議団 門隆史幹事長)「正解はないし、清水さんが自分が納得してくれる選挙をしてくれたら。結果は民意なので。維新で党議拘束がかからないのであれば清水さんを応援しますよ。」 (維新県議団 岸口実団長)「広く県民の意見を聞くという意味では、私もそれでいいと感じていて、やっぱり当選された場合はね、議会対応というものがありますから、そういった面ではいい決断されたという風に感じてます」