【衆院選ルポ 大阪16区】公明と維新が関西で初の直接対決 立憲は国政での実績アピール
飛ぶ鳥を落とす勢いだった維新。しかし、今年に入り大阪府内の市長選や府議補選で負けが続き、8月の箕面市長選では初めて公認の現職候補が敗れる事態に。 維新にささやかれる「逆風」。黒田氏に吹く風は… (維新・黒田氏) 「(逆風を)感じなくはないですけれど、ただ相対的に応援してくれる人の割合は以前と変わってないと受け止めているので。前向いてやっていこうかなという感じです」
公明・維新の新人に対し、立憲民主党から出馬するのは、比例で議席を維持してきた森山浩行氏(53)。 (立憲・森山氏) 「裏金問題、カルト宗教の問題、大阪万博や大阪カジノのていたらく。これをしっかり掃除していくための大きなチャンスが巡ってきました」 森山氏は大阪府内で立憲唯一の衆議院議員。国政での実績をアピールしつつ、自公政権や維新の政策を正そうと奮起します。
喫茶店でコーヒーをゆっくりと飲むのも、有権者と触れ合う大事な時間だと話します。マスターとこんな話も。 (立憲・森山氏)「最近、(お客さんに)何言われます?」 (マスター)「校区で青少年指導委員っていうのをやってまして」 (立憲・森山氏)「家庭によっても子どもの状況が違うから」 (マスター)「そうね。子どもの支援って言うのかな。給食とか、いろんな無償化とか、そんな問題ようけ聞かされますね」 激戦に臨む、その心の内は。 (立憲・森山氏) 「かなり良い感じになっていると思います。今までのチャレンジャーとしての位置ではなくて、今回は情勢自体が接戦になってるんだということが伝わってるので」 公明、維新、立憲。火花散る「三つどもえ」の戦いが、始まりました。
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