ロータスがコンセプトカー「セオリー1」を発表。エミーラの後継モデルは、こんなBEVになるのか!?
ユニークなドア開閉システム。乗車定員は3名!
1960年代後半の革命的なF1マシン、ロータス49からヒントを得て、モーターとバッテリー アッセンブリーを使用してサスペンションから直接力を受けるように設計されている。これはサブフレームを必要としないため、重量の軽減にも役立っている。リアウイングはモーターとサスペンションアッセンブリーに直接取り付けられ、ダウンフォースはサスペンションマウントからタイヤまでダイレクトに作用する。 ドアは後ろに下がりながら前を支点に上方へ開く、リバースオープンとラップオーバーによるシステムにより、幅2.4mの狭い駐車場にセオリー1を駐めてもドライバーは楽に乗り降りできるという実用性を高めている。 しかも、セオリー1は3人乗りだ。ドライバーは中央に座り、ドライバーの左右斜め後ろにパッセンジャーが二人座ることができるF1マシンにインスパイアされた車体中央のドライバーズシートは、ドライバーに前方を見渡す最高の視界を提供し、すべてのコントロールに簡単にアクセスできる。シートはクルマと一体化しており、ドライビングポジションはステアリングホイールやペダルを調整する。ステア by ワイヤも採用し、あらゆるコーナーで正確なコントロールを可能にしている。 タイヤは、ハイパフォーマンスEV用に開発されたピレリ Pゼロ エレクトラを装着。転がり抵抗が少ないのでエネルギー消費量が少なく、バッテリーの航続距離を最大10%伸長できる。しかもEVの高トルクに対応するため、特にグリップ力を強化して設計された。なお、ロータスはPゼロ エレクトを最初に採用したメーカーでもある。 ブレーキにはAPレーシングの高性能システムを搭載。ロータスとAPレーシングは1967年のロータス49から関係を築いており、セオリー1では超軽量の高性能カーボンセラミック ブレーキシステムを採用している。 セオリー1は、ロータスのグローバル パフォーマンス テクノロジー ブランドへの変革を再確認するものだという。このクルマそのものが市販化される可能性は高くないが、搭載されているイノベーションは、今後数年のうちに新たなロータス車に搭載される予定だ。
ロータス セオリー1 主要諸元(目標値)
●全長×全幅×全高:4490×2000×1140mm ●ホイールベース:2650mm ●車両重量:1600kg以下 ●モーター:交流同期電動機×2 ●システム最高出力:1000ps ●バッテリー総電力量:70kWh ●0→100km/h加速:2.5秒以下 ●最高速度:320km/h ●WLTP総合航続距離:402km ●駆動方式:4WD ●タイヤサイズ:前265/35R20、後325/30R21
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