ロータスがコンセプトカー「セオリー1」を発表。エミーラの後継モデルは、こんなBEVになるのか!?
進化したユーザーエクスペリエンス
また、独自のドライビング システムの一部であるロータスウエア テクノロジーラインは、車内外を走る機能的なテクノロジーバンドで、コミュニケーションデバイスとして機能する。これにより、ドライバーや乗員だけでなく、歩行者などにも車両の状態に関するさまざまな機能を表示する。さらに、360度自動運転ハードウエアも装備する。 ユーザーエクスペリエンスも進化しており、ドライバーに素早く簡単な情報を提供する。以下のような機能で、ドライバーは目を逸らさずに周辺視野を使うことができ、スムーズで直感的な体験を提供し、ドライバーも運転に集中しながら安全性をさらに高めることができる。
●インテリジェントなアンビエントライト、LED、レーザー光線コンポーネント、フロントガラス上の反射を利用して、障害物検知、ブレーキ、旋回などの情報をドライバーに伝える。 ●ダッシュボード上の2つのレーザー光線が右左折を示し、これはシートの触覚的膨張素材と調和している。 ●サスペンション モジュールにはRGB LEDが追加されて車内から見えるようになっており、ブレーキや加速に応じて緑または赤のシグナルを発する。 ●ステアリングホイール、電動リバースミラーディスプレイ、ヘッドアップディスプレイに主要データを表示するための、クリアで機能的な2Dグラフィックには必要最小限のフォントとグラフィック要素を使用し、シンプルさを核にデザインされている。 ●没入感のある3Dグラフィックは格子状の点が線に変化し、クルマの速度、ブレーキ、旋回、ドライブモードに応じて長さ、色、方向が変化する。
10種類の素材のみで作られた、セオリー1
現在のクルマは平均100種類の素材で製造されているが、ロータスではより持続可能な未来と循環型経済への具体的なアクションとして「チャレンジ of 10」というアプローチの基、可能な限り少ない素材でのクルマ製造をゼロからスタートした。 セオリー1は、性能、耐久性、軽量性、リサイクル性、リサイクル可能性を備えた10種類の素材のみで設計されている。これには、セルロースベースのグラスファイバー、リサイクルチョップド カーボンファイバー、チタン、リサイクル グレージング、リサイクル ポリエステル、リサイクル ゴム、エラストマー ポリウレタン、透明ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン、リサイクル アルミニウムが含まれる。 京セラによる、安全かつパワフルで先進的なライティングシステムを実現し、コンポーネントのサイズと重量を大幅に削減した。これには、直径1mm以下の次世代レーザーワイヤーDRL(デイタイム ランニングランプ)機能と、7×35mmのレンズを通して照射されるメインおよびディップビーム機能が含まれる。 セオリー1は、ロータスのエンジニアリングの専門知識を発展させ、卓越したパフォーマンスを発揮する電気自動車だ。冷却、アクティブ リアスポイラー、パッシブ リアアンダーボディを含む、高度なアクティブおよびパッシブ エアロダイナミクス技術などにより、低重心化とともに安定性を高め、そして車両の軽量化を実現している。 ノーズコーンにはディフューザーと空気抵抗を低減するエアディフレクターが装備され、エアカーテンが後流を最小限に抑える。これはロータスF1の伝統にインスパイアされたものだ。アンダーフロアは、空気抵抗の少ないNACAダクトを通して空気を冷却システムに導き、吹き出し口はセパレーションを抑えるとともに、より強力な力を得ることができる。そして車両のサイドポッドは乱流を気流から隔離し、後方へと流れるよう綿密に設計されている。