「現代人のための優秀カメラ」大幅進化に驚き…… 最新フルサイズミラーレス一眼カメラ“LUMIX S9”のすごい機能/編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.64
【持ち歩きたくなるデザイン】小型・軽量なうえクラシックなテイストがたまらない!
一眼カメラならではの撮影の喜びがあるとはいえ、スマホという潜在的な代替品がある今、撮影時にストレスがあると使用をためらってもらうもの。特にカメラは外の世界を記録するものですから、どれだけ持ち歩きやすいか、手にしていたいかというのは大きな要素です。 今作は本体のみの重量がわずか約403gと軽量なうえ、LUMIX Sシリーズ初のフラットデザインという小型な点も魅力。カバンのポケットに入れておけるサイズで、実際毎日持ち歩くことにまったく抵抗感がありませんでした。 それにこの、フィルムカメラ時代を想起させるようなデザインもいいんですよね。無駄がなくて、機能美にあふれていて。カメラを手にしたときの自分をカッコよく思える……これもかなり重要だと思います。 操作性も良好でした。ボタン類はすべて右手の指が届く位置に集約。左手はカメラ本体のホールド&レンズ操作に集中できます。フラットデザインであるがゆえに、ホールド感を高めるグリップ機能は最小限ですけども、右手の親指でしっかりカメラを固定できました。 モニターは自由に上下へ角度調節できるバリアングル方式で、しゃがみながら子どもを撮影するときなんかに便利でした。小型・軽量を実現するため今作ではビューファインダーが省略されていますが、このモニターの解像度は高く、十分機能を果たしていました。
【クオリティの高さ】小さくても中身は本格派!
コンパクトで小回りが効くヤツだからといって、侮ってはいけません。「LUMIX S9」はこのサイズながらフルサイズセンサーを積んでおり、高級機と引けを取らない撮影性能を備えているんです。 本製品は約24.2Mフルサイズセンサーと新世代ヴィーナスエンジンにより、階調表現豊かで自然な描写性能に加え、被写体の追従性が高い像面位相差AFや手持ち撮影でも手ブレを大幅に軽減するアクティブ I.S.を搭載し、多彩なシーンでの手持ち撮影が楽しめます。(公式webサイトより) 近所に咲いているアジサイを撮影してみました。精細感が高く、色合いも忠実に表現されていると感じました。 リアルタイム認識AFの精度も高く、公園で活発に動き回る子どもにもフォーカスを合わせ続けてくれたのには驚きました。同時に手ブレ補正機能も優れていて、甘いホールドで撮影していてもきちんとブレなく撮れてしまいました。 あらためて撮影技術の進化に驚かされた製品です。
【総評】一緒にお供したくなるカメラだった!
カメラとしての実力も高いし、いつも一緒にいたくなるカワイイヤツ。「LUMIX S9」を2週間ほど使ってみて湧き上がったのは、そんな感情でした。 当面楽しみたいのは、自分だけのLUT作りでしょうか。クール系がいいか、カワイイ系がいいか……いつかお披露目したいです! 構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典
MonoMaxWeb編集部