米大手保険会社CEOがNYマンハッタン中心部で射殺される、警察は待ち伏せ攻撃とみて捜査
米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループの保険部門トップ、ブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が4日朝、ニューヨーク・マンハッタンのヒルトンホテル近くで胸部を撃たれ、死亡した。会見したニューヨーク市警本部長は、犯行はトンプソンさんを狙った待ち伏せ攻撃であったとの見方を示した。 警察によると、事件はマンハッタンのミッドタウンにあるヒルトンホテルの前で発生し、トンプソンさんは搬送先の病院で死亡が確認された。 ニューヨーク市警 ティッシュ本部長 「今朝早くマンハッタンのミッドタウンで、ユナイテッド・ヘルスケアCEOのブライアン・トンプソンさん(50)が射殺された。初期の捜査段階では、被害者を狙った大胆な犯行とみられる。無差別暴力行為ではないようだ。(中略)多くの人が前を通り過ぎたが、容疑者は被害者を待ち伏せしていたようだ」 警察は、黒いフェイスマスクと灰色のリュックサックを背負って徒歩で逃走した容疑者の行方を追っている。 ユナイテッドヘルス・グループは4日にホテルで投資家向けイベントを行っていたが、開始から約1時間後に会社側から中止が発表された。 同社ウェブサイトによると、トンプソンさんは2004年から同社の複数の部署で勤務した後、2021年4月から保険部門のトップを務めていた。ユナイテッドヘルスケアはコメントの要請に応じなかった。