日生が米系生保に1兆2000億円投資し完全子会社化-海外事業強化
レゾリューションは22年10月にブラックストーンと戦略的提携を締結。他の生保から契約を取得・集約し、資産運用リターンの改善やコストの効率化により収益化している。完全子会社化により日本生命は、グループ基礎利益で500億円の貢献を見込み、同基礎利益の海外比率は4%から20%に上昇するとしている。
レゾリューションの完全子会社化に伴い、連結子会社でオーストラリアの保険事業を手がけるMLC株にも500億円を追加で投じて完全子会社化し、数年後に豪州レゾリューションと合併させる計画も発表した。
日本生命は5月、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)傘下の米生保コアブリッジ・ファイナンシャルの発行済み株式の約21.6%を取得すると発表。今月9日に38億3800万ドル(約5850億円)で取引を完了したばかり。
一方、国内事業では23年11月に介護最大手のニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングス(HD)を買収すると発表。シニア向け事業など保険以外のビジネスも強化している。
--取材協力:エディ・ダン、鈴木偉知郎.
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Nao Sano, Taiga Uranaka