【アイビスSD】ウイングレイテスト元気いっぱい “夏の主役獲り”宣言だ 松岡「サマースプリントを狙いに行く」
「アイビスSD・G3」(28日、新潟) 今週から始まる夏の新潟開催。そのオープニングを飾る名物の千直重賞に、今年も快速馬が集まった。注目は前走の函館スプリントSで2着に惜敗したウイングレイテストだ。昨年のスワンS以降、勝利から遠のいているが、ここに狙いを定めて参戦。重賞2勝目をゲットし、スプリント戦線の主役に躍り出る。 栗毛の7歳馬が“夏の主役獲り”宣言だ。函館スプリントS2着のウイングレイテストが、千直のスピード比べに矛先を向けた。主戦の松岡は「サマースプリントを狙いに行く」とキッパリ。その上で「キーンランドCだと馬場が悪くなることがあるからね。開幕週を狙ってここへ」と参戦理由を明かした。 2月のサウジ遠征(1351ターフスプリント4着)明けの出走となった前走。畠山師は「海外帰りの反動も出なかったし、初めての小回り千二も、59キロの重い斤量もこなしてくれた」と敗戦にも及第点を与える。さらに距離を詰めるが、「前走も思いのほか位置を取れたので、1000メートルでも流れに乗れそう。ジョッキーも感触をつかめている」と手応えを伝えた。 中間は短期放牧を挟んで4日に帰厩。1週前追い切りに騎乗した松岡は「高いレベルで体調は維持できている。追い切りも90点台の後半をつけられる内容。筋肉の質なんかは前回よりいいかも」と好調キープを約束する。 キャリア36戦目の一戦となるが、指揮官は「年齢を重ねてベテランの域に達してきた。海外にも行ったし、輸送も気にならない」と目を細める。暑い夏場も「もともと体重の増えやすいタイプだけど、連日汗をかいて太くなっていない」とむしろ歓迎だ。昨年のスワンS以来の重賞2勝目へ。次のターゲットに向けて、まっしぐらに突き進む。 〈1週前診断〉松岡を背に美浦Wで6F80秒4-35秒6-11秒3(強め)。大きく前を走る僚馬をとらえると、並ぶ間もなく抜き去って最後は待つ余裕を見せた。数字も速く、スピード、切れの良さがひときわ目立った。次週はサラッとで十分な態勢。