【AEDの使い方】子どもが目の前で心停止!その時あなたはAEDを使えますか?覚えておきたい人命救助4つのステップ
駅やオフィス、学校など、街のあちこちに設置されている「AED」。知識としては知っていても、もし今、あなたの目の前で人が倒れたら……ためらわずにAEDを使うことができますか? 「正直自信がない」という方は、まずはこの記事を読んでください! 【画像12枚】じつはAEDのデザインはメーカーによってさまざま!話題の幼児誌付録などと一緒にAEDの使い方を画像で見る 全国に約67万台が設置されていると言われるAED。ですが、AEDが必要なケース全体を考えると、その使用率はまだまだ少ないのが現状です。AEDを製造している医用電子機器メーカー『日本光電』のAED営業部・小関晶子さんに、AEDの正しい使い方や心構えを教えていただきました。
「救命率」が格段に高まるAED!でも、使用率はわずか4.3%
今回の取材でまず驚いたのが、AEDの「効果」と「使用率」について。 「AEDは、救命において非常に大きな役割を発揮します。ですが、AEDが使用された救命事例は、目撃された“心停止”の総数のわずか4.3%(2022年)に留まっているんです」(以下「」内、『日本光電』小関晶子さん) なんと! 目撃された「心停止」のうち、AEDの使用率はわずか4.3%だといいます。 一般市民がAEDで心肺蘇生等を実施した場合の「救命率」(=1カ月後の生存率)は50.3%で、実際にAEDを正しく使用できれば、約半数の方が生存できている、ということ。 しかし、病院へ搬送される前に一般市民が心肺蘇生等を一切行わなかった場合、救命率はなんとたったの6.6%。まさに生死を分ける結果となっています。 【AED・心肺蘇生による救命率の変化】(心原性心停止を目撃された2万8,834例中) 119番通報・・・救命率 6.6%/生存者の社会復帰割合 49% +心肺蘇生術・・・救命率 9.9%/生存者の社会復帰割合 63% +AEDショック・・・救命率 50.3%/生存者の社会復帰割合 85% (※総務省消防庁2022年全国集計のデータより) 発見や通報に時間がかかったり、AEDが近くになかったりなど、やむにやまれぬ様々な事情もあるでしょう。ですが「もし残りの95.7%のケースの一部だけでも、AEDが使われていたなら……」そう想像せずにはいられません。 そんなAEDですが、電源をONにすると使い方のアナウンスが流れる仕組みになっており、けして難しいものではないそう。 実際に自分がAEDを使うことになったら? そうイメージしながら、AED使用のポイントを見ていきましょう。