【AEDの使い方】子どもが目の前で心停止!その時あなたはAEDを使えますか?覚えておきたい人命救助4つのステップ
活用したい「アプリ」や「付録」も!AEDをもっと身近に
「皆さんは、普段よく足を運ぶ場所のどこにAEDがあるか、ご存じですか?」 今回の取材の際、小関さんからこのような問いかけがありましたが、筆者も担当編集もすぐに答えることができませんでした。 どこにAEDが設置されているか知る方法として、小関さんのおすすめは、アプリやWEB上でチェックできる「日本全国AEDマップ」。すべてのAEDが登録されているわけではないそうですが、自分の活動圏にあるAEDを手軽に見つけることができます。 「AED自体は広く知られていて、設置数も増加しているのですが、“身近な設置場所は?”と聞くと、知らない人もまだ多いんです。ぜひ、アプリをダウンロードして、身近なAEDを探してみてください。 それに加えて、実物を触ったり、中身を見たりすることも、いざという時の使用のハードルを下げることに繋がります。老若男女問わずもっとAEDに慣れ親しんでもらうことが重要だと感じています」 その一環として、発売中の幼児誌『幼稚園』では、日本光電とのコラボレーションによる付録「おやこで!AEDたいけんセット」が登場しています。 日本光電製の「普及タイプAED」をほぼ同じサイズで忠実に再現した組み立て工作で、胸に貼るパッドや、レバーを引いてフタを開けるギミックまで再現されているんだそう。 「AEDの使用率の低さを少しでも解消するために、小さい頃からAEDをもっと身近に感じて欲しい。今回の付録にはそんな想いが込められています」と小関さん。 なかでも最大のポイントは、本物のAEDで使用されている実際のガイダンスを使用した音声が流れること! 「パッドを青いシートからはがして図のように右胸と左わき腹にはってください」「体から離れてください。点滅ボタンをしっかりと押してください」など、AEDを使うときの手順が音声で流れます。 「音声は付録にあわせて30秒ほどですが、ガイダンスの速度は同じです。実際はもう少し詳しいガイダンスが流れますが、“AEDを使うとこんな音声が流れる”ということを知ってもらうのにぴったりな、リアルな仕上がりになっています。 また、レバーを引くとフタがパカッと開く仕様となっている点もこだわりです。 メーカーや製品にもよりますが、日本光電のAEDではフタが開くとすぐに音声ガイダンスが流れるようになっています。付録ではそこまでは再現できず、音声ボタンを押す仕組みですが、“まずはレバーを引いてフタを開けるんだ”と知ってもらえたら」 親子で一緒に付録をつくって「救急活動ごっこ」をするなかで、親もAEDの仕組みを一緒に学ぶことができます。 「実際にAEDを使って救急活動をするのは大人ですが、子どもたちに一番伝えたいのは命の大切さ。 AEDを通して親子でコミュニケーションを取りながら、人の命を助けることはもちろん、自分自身の命も大切なんだということを学ぶ手助けになればと考えています」 今年は一般市民のAED使用が認可されてから20年の節目の年。この20年間で、少なくとも8,000人が、その場に居合わせた人のAEDによって救われたんだそう。 自分もしくは大切な家族や友人の命が危険にさらされた時、もしかしたらAEDを使うことで助かるかもしれない。偶然遭遇した状況で、知らない誰かを助けられるかもしれない。皆さんもぜひ、その事実を知ってほしいと思います。 まずは「日本全国AEDマップ」をダウンロードして、最寄り駅や職場、学校など、身近な場所にあるAEDの位置を確認してみませんか? 筆者もさっそくチェックしてみたところ、近所のドラッグストアに設置されていることが分かりました。 いざという時に落ち着いて行動できるよう、日頃から備えていきたいですね。 【取材協力】日本光電 【画像提供】日本光電、AED20周年記念企画実行委員会、日本全国AEDマップ事務局 【撮影協力】JR東日本 【参考】(最終確認日 2024/09/24) 日本光電のAED情報サイト「AEDライフ」 AED20周年記念企画実行委員会「AED20周年記念サイト」 総務省消防庁「令和5年版 救急・救助の現況」 総務省消防庁「AEDの基本的な使い方 一般市民向けWEB講習」
『幼稚園』10・11月号(発売中・税込み1390円・小学館)
4・5・6歳の幼児誌『幼稚園』、今回の付録は医療機器メーカー『日本光電』とコラボした「おやこで! AEDたいけんセット」。AEDがどのようなものか、実際に手を動かしながら知ることができ、「身近な場所で、どこにAEDがあるか探してみよう!」など、親子でAEDのことを知るきっかけにもなります。 最新キャラクター情報はもちろん、楽しく学べる知育記事も充実! (※売り切れになる場合があります。)
高山恵