節約のため、ソースの入った袋とパスタを一緒に茹でています。衛生面を考えたらやめるべきでしょうか?
パスタを食べるときに使うパスタソースを湯煎で温める必要がありますが、節約のためにパスタとソースの袋を一緒に茹でても大丈夫なのでしょうか。衛生面や食品の安全性という観点からリスクを考えます。また、一緒に茹でる以外の節約方法も解説します。
一緒に茹でるのはNG
パスタを茹でるときにレトルトのパスタソースも一緒に茹でたら洗い物が減るだけでなく光熱費の削減にもなります。しかし、一緒に茹でるとなると、安全や衛生面が心配です。 一般的にパスタのレトルトソースに書いてある調理方法は、パスタを茹でて、それとは別に「熱湯に3~5分間沸騰させる」とあり「一緒に茹でる」とは書かれていません。 また、エスビー食品株式会社のQ&Aにも「レトルトパウチを鍋底や鍋のふちに当てたまま湯煎すると、レトルトパウチに穴が空いてしまう可能性があります」と記載されています。一緒に茹でたときに、パスタがレトルトパウチの上に乗るなど当てたままになる可能性もゼロではありません。 また、ハウス食品株式会社の「レトルト商品を温めるときの注意点」には「レトルトパウチを温めた残り湯は、他の料理には使用しないでください」とも記載されており、レトルトパウチを茹でた湯自体は再利用が推奨されていません。 そのため、パスタとレトルトパウチは別に茹でたほうがよいでしょう。
レトルトパウチに使われている成分
レトルト食品に使われているレトルトパウチ梱包とは「プラスチックフィルムもしくは金属またはこれらを多層に合わせたもの」と食品表示基準で定められています。 主にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、蒸着フィルム、アルミ箔を使用し、アルミよりプラスチックフィルムが使われる割合が高いため「プラ」に分類されます。 国の基準を満たしたレトルトパウチ梱包のみが食品に使用できます。また、基準を満たしたパウチは湯煎してもアルミやプラスックの成分は溶け出しません。 ただし、鍋の底やふちで焦げてしまうとパウチが溶けることがあるため、食べることは控えましょう。