【解説】最強寒波が到来…11日以降は東北・北陸・関東甲信で“10年に一度の大雪”か 月末は乾燥し関東は“カラカラクリスマス”?
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9日朝は、東北から九州の広い範囲で今季一番の冷え込みとなりました。東京都心でも初霜・初氷を観測しました。 この寒さはいつまで続くのか、そして今週“10年に一度の大雪”の可能性も。 矢澤剛気象予報士が解説します。 9日朝の最低気温を見ると、各地でこの冬一番の冷え込みとなり、岩手・盛岡も氷点下3.9度、群馬・前橋も0度、東京も2.5度で、初霜や初氷の観測が発表されました。 そのほか、東日本から西日本にかけても、1度から2度台まで下がったところも多くなり、初霜や初氷の発表もありました。 数多くの地点で今季最低、そして冬日となった地点も多くなりました。 現在の青森空港の様子を見ると、雪が積もっている状況がうかがえます。 現在の気温が1.5度。そして、積雪が34cmとなっていまして、近くの酸ヶ湯では現在123cmの雪が積もっている状況です。 新潟・南魚沼市の現在の様子を見ると、アーケードの屋根に雪が積もっている様子がわかります。 南魚沼市に近い湯沢の現在の気温が1.1度で、積雪が22cm。 平年のこの時期の2倍の積雪を観測している状況です。 関東北部も一時、大雪警報も発表された地域もありますが、特に群馬県の北部で雪が多くなりました。 ──雪が残っていくという感じ? このあともいったん道路の雪が解けても、また凍ってアイスバーンとなることも考えられますし、道路の脇には雪が積もり続ける状況も考えられます。 バーチャルで再現した群馬県北部の8日の様子を見ると、雪が一気に短時間で降り、道路の脇にも積もっている様子がわかります。 車道は道路が見えている状況ですけれども、また気温が下がって凍ってくると滑りやすくなるので、歩く際など十分注意が必要です。 また、地下鉄の出入り口だとか、歩道橋の階段、白線の近くといったところは非常に凍りやすくなるので注意が必要です。 ──今週は大雪が降る場所はある? この先の雪の降る予想を見ていくと、10日はいったん小康状態です。 ただ、11日からまた強い寒気。11日から12日、そして13日と、まとまった雲がかかってきます。 14日にかけて、北海道から東北、そして西日本、中国地方などでも雪が降り、ところによっては積雪。そして、10年に一度の大雪となる可能性も出てきています。 12月中旬としての10年に一度の大雪が予想されていて、例えば酸ヶ湯だと、12月中旬、5日間で雪の降る量が60cmですが、233%以上ということで、約2.3倍です。 酸ヶ湯だと約140cm降り、新潟の長岡では約42cm、みなかみでも約78cmくらいの雪が5日間で一気に降ると予想されていて、この量が10年に一度という計算になります。 向こう1週間の週間予報を見ていくと、北日本を中心に雪が降り続けまして、特に北陸ですとか、みなかみもこの先雪が降る予想です。 一方、関東は晴れる日が多くなりますが、それでも師走の寒さ。 寒さが続く見通しで、朝の冷え込みも強まりそうですのでご注意ください。 ──空気の乾燥は続いていくか? この先もずっと晴れる日が多くなりそうです。 富士山が見えるくらい透き通った空気になりますが、その分、空気も乾燥しそうですからお肌のケアなど注意が必要です。 ──ホワイトクリスマスになるか? 2024年は、関東に関してはホワイトクリスマスというよりは、湿度が低くて“カラカラクリスマス”となりそうです。
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