生成AIサービスが急速に普及、韓国で2000万人のユーザーがインストール
【09月06日 KOREA WAVE】韓国で生成型AI(人工知能)サービスが急速に普及し、2000万人のユーザーがインストールしたことが明らかになった。特に20~30代の若年層が生成型AIサービスを多く利用していることが確認された。 モバイル市場調査会社アイディアウェアが8月30日発表した「ワイズアプリ・リテール・グッズ」データ分析によると、2024年7月時点で生成型AIサービスのアプリをインストールしたユーザー数は1936万人に達し、過去6カ月間で443万人増加した。月間のアプリ利用者数は673万人で、同期間に253万人増加した。 オープンAIの「ChatGPT」は、インストール者数と利用者数の両面で着実に増加しており、生成型AIアプリの中で最も多い396万人の月間ユーザー数を確保した。これに続いて、韓国の大手通信企業であるSKテレコムの「A.(エイドット)」(206万人)と、生成型AIスタートアップのリートンテクノロジーズが提供する「リートン(Wrtn)」(105万人)がランクインしている。 生成型AIアプリの使用率でも「ChatGPT」が54.6%で1位、マイクロソフトの「コーパイロット」が35.1%で2位を占めている。一方、リートンテクノロジーズが提供する「リートン」の使用率は34.3%で3位にランクインし、韓国生成型AIスタートアップの成長が際立っている。 「リートン」はアプリだけでなく、PCウェブやモバイルウェブでもサービスを利用できることが特徴だ。最近の月間アクティブユーザー(MAU)の約30%がアプリを利用しており、PCとモバイルウェブが約70%を占めている。 それでもなお、「ChatGPT」が韓国の生成型AI市場をリードしていると分析されている。「ChatGPT」のユーザーは女性よりも男性が多く、年齢層では20代が中心となっている。具体的には、ユーザーの年齢層は20代が28.5%、30代が22.3%、40代が19.5%と報告されている。一方で、利用時間は20代だけでなく30代にも広く分布している。 「A.」のユーザーも女性より男性が多いが、利用時間は女性の方が高い割合を占めている。年齢別では、40代のユーザーが31.5%と最も高く、利用時間は50代が最も多かった。これは「A.」が通信会社の基本アプリとしてインストールされている影響が大きいと見られている。 一方、「リートン」は10代と20代のユーザーから最も支持を受けており、全ユーザーのうち20歳未満が21.6%、20代が22.4%を占め、合計44%に達している。「ChatGPT」の10代と20代のユーザー比率は42.7%(20歳未満が14.2%、20代が28.5%)であり、「A.」は同世代で21.6%(20歳未満が6.7%、20代が14.9%)を占めている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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