巨人〝松井秀喜監督〟に追い風? G山口オーナーも就任熱望 現場復帰前向き発言、イチロー氏対談で「長嶋さんが元気なうちに」
今度こそ実現の可能性はあるのか。巨人・山口寿一オーナー(67)=読売新聞グループ本社代表取締役社長=は7日、時事通信グループ新年互礼会に出席し、松井秀喜氏(50)=米大リーグ・ヤンキースGM特別アドバイザー=の将来的な監督就任を熱望した。 【写真】長嶋さんと松井さんの熱い師弟関係はメジャーでも類例を見ない 5日にBS-TBSで放送された、松井氏とイチロー氏(51)=マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター=の特別対談で松井氏が語った内容は、インパクト十分だった。 これまで松井氏は巨人への現場復帰を折に触れては質問され、言下に否定的な考えを示してきた。だが今回は「長嶋さんが喜ぶことはしたい。そこが一番。長嶋さんが元気なうちに、自分の元気な姿をみせたい気持ちはあります」と前向きな姿勢。指導者として長嶋茂雄終身名誉監督(88)への恩返しを誓った。 この発言について感想を求められた山口オーナーは「そういうこと(巨人への復帰)を言ってくれてるのかなと私は受け止めています。松井秀喜はそれは長嶋さんにはすごく大きな恩があると思ってるんだろうと」と笑顔。 「長嶋さんとの出会いで、野球人生が大きく花開いたんだと思うんだよね。メジャーに行ってからも長嶋さんが随分気にかけていてね。親子みたいなものでしょうから。喜ばせてあげたいって本当に思ってるんだろうと。その気持ちはわかる気がしますよね」と歓迎した。 松井氏が巨人へ復帰するとなれば1軍監督以外の立場はあり得ない。これにも山口オーナーは「ねえ、そういう風になるといいですよね」となめらかに応じた。 現在の阿部慎之助監督(45)は3年契約の2年目。もちろん、山口オーナーも「ただ、今は阿部監督に頑張ってもらう」と明言することを忘れなかった。 阿部監督の契約は来季で満了するが、昨季は就任1年目に2年連続4位のチームを立て直した青年監督をあっさり交代というわけにもいかない。思わぬゴジラ発言で、巨人にとっては悩ましい状況が続くことになりそうだ。 (片岡将)