（写真：ITmedia マーケティング）

　Integral Ad Science（以下、IAS）は、FacebookおよびInstagramにおいて広告主が不適切とみなすコンテンツの隣に広告が配置されることを自動的に回避する機能である「コンテンツ・ブロックリスト」を開発したと発表した。

「コンテンツ・ブロックリスト」で何が変わる？

　IAS Signal（管理画面）内で一度だけ簡単な作業を行うだけでリストは有効化され、フィードとリール両方に対応する。現在FacebookとInstagramでIASの測定ツールを利用中の顧客がこの機能を利用でき、2025年初頭には全ての広告主に提供される予定だ。 　IASはコンテンツをフレーム単位で分析し、画像、音声、テキスト信号を組み合わせて、業界最高レベルの精度で分類する。コンテンツ・ブロックリストにより、広告主はパブリッシャーレベルのブロックリストよりもきめ細かなコントロールが可能になり、能動的な事前スクリーニングが利用できるようになる。また、豊富なカタログに基づいて自社独自のカスタムリストを作成し、新たに生み出されるコンテンツにも対応しながらブランド適合性を確保できる。 　IASは2024年2月にMetaとの連携により、FacebookとInstagramのフィードとリールにおいて、AIを活用したTotal Media Quality（TMQ）のブランドセーフティーと適合性計測の提供、4月には業界標準に沿った誤報のカテゴリーを含むブランドセーフティーと適合性計測ソリューションの拡張を発表している。広告主は、これらを組み合わせることで、28言語におけるブランド適合性を強化できる。 　なお、IASはTikTok向けのTMQ測定ソリューション拡張も発表しており、TikTokのプロフィール、検索、フォローフィードに加え、TikTok Lite広告配置にも対応した。さらに、IASはTikTok向けの新しい「ビデオ除外リスト」のαテストも開始している。 　ソーシャルメディアは重要な顧客接点の一つだが、コンテンツ発信者の素性が分からないことが多いため、ブランドセーフティーに関する懸念も大きい。この領域でもブランドに適した文脈的に関連性の高い環境を提供できるよう、IASはプラットフォームとの連携を強化している。