社内の研修などで学んだことは、こうしてノートに書き留める。

「弊社には毎月約2000件の土地情報が入りますが、その中で契約に至るのは1％程度。駅から徒歩10分以内の物件が6割と、利便性に優れた、いわゆる“マンション立地”にこだわりっているからです。もちろん、価格も高くなるので購入者はパワーカップルを始めとした富裕層がメインになります」。

タカマツハウスが分譲している現場（目黒区）で間口の幅を計測する貴美江さん。

候補に上がった土地は実際に見に行って、駅周辺を含めた住環境をチェックする。理想は住宅地の中にあり、広い道路に面している土地だそうだ。

先輩に仕入れに関する相談をしているところ。

「たとえば、世田谷区の三宿。渋谷までのアクセスは抜群で、隠れ家的な飲食店も多い人気エリアです。弊社ではこのような土地の仕入れに力を入れています」。

実際に購入し、建売住宅として販売した。

外壁のカラーは落ち着いた色合いでまとめ、玄関付近に植栽をあしらった。室内は20畳のLDKを中心に間取りを設計、南側のバルコニーで日当たりを確保している。

室内にも日の光がさんさんと差し込む。

「最近は東急東横線の学芸大学が人気です。レトロな街並みと開発が進む地域が混じっているのがポイントで、今年は海外のメディアで“世界一クールな街”として紹介されました」。

駅周辺は住環境もよく、場所によっては坪単価が港区より高い土地もあるらしい。

「学大グルメとしては『呑家』という居酒屋の柴漬けチャーハンが美味しいです。仲介業者さんに連れて行ってもらったんですが、赤色のインパクトはもちろん、味も最高でした」。

コスパ最強とも言われる店の看板メニュー。

なお、貴美江さんは原宿の東郷神社に毎年参拝し、以来、仕事がうまくいっていると感じることが多いそうだ。会社の先輩も毎年行っており、実際にご利益があるという。

デスクにはZ旗が記された「勝守」。

そんな貴美江さんを推薦してくれたのは、広報担当の馬場也哉子さん。 「私は新卒採用をメイン業務でやっているんですが、金子さんには学生さん向けの座談会に出てもらっています。具体的な仕事内容、1日のスケジュール、仕事のやりがい、会社の魅力など、自分の中でちゃんと把握しているから伝わるように話せるんですね。 女性の営業マンがほぼいない中で、コンスタントに成績を上げているところもすごい」。がんばっていると思います」。