【毎日書評】「他人に振り回されない自分」になるために実践したい4つのデイリートレーニング
感謝の日記
・ステップ1:毎晩、寝る前にその日一日を振り返り、感謝していること3点をノートに記録。 ・ステップ2:各項目について50~100文字で、「その出来事がなぜ重要であるのか」を記述。 ・ステップ3:これを少なくとも30日間継続。 2週間程度このステップを継続することで、日常の幸福感が向上し、ポジティブな気持ちが持続することを実感できるといいます。(268ページより)
自己アファメーション
ステップ1:たとえば以下のような、「自分にとって意味のあるポジティブなことばやフレーズ」を用意。つまり「アファメーション」(肯定的な自己暗示)です。 「私は自分自身を完全に受け入れ、愛しています」 「私の幸福は他人の意見に左右されません」 「私は困難を乗り越え、強くなることができます」 「私は自分の人生を積極的に創造し、成功に導きます」 「私は周囲の人々にポジティブな影響を与え、支え合い、成長します」 (269~270ページより) ステップ2:朝起きたときと就寝前に、これらのアファメーションを声に出して読み上げる。鏡の前で自分自身の目を見つめると、より効果的だそう。 ステップ3:これを30日間続け、自己肯定感の変化に注意を払う。 こうすれば約1カ月後には、自己肯定感の向上や、困難な状況における対処能力の強化を感じることができるそうです。 いずれにしても大切なのは、これらの方法を継続的に実践すること。それが自分自身の精神的な強さを育み、他人の言動に左右されることのない自己中心を保つ手助けになるというのです。(269ページより)
自分責め解放ワーク
子どものころに感じた「自分が悪いから問題が起きてしまった」という経験をひとつ思い出してほしいのだとか。ここで例示されているのは、著者はある生徒さん(女性)に行ったセッション事例だそうです。 ① このトレーニングは、あなたの中にあるその経験を1つの映画として映画館で上映されるイメージを持っていただきます。 ② あなたが他人に迷惑をかけてしまったと思い込んでいるシーンが映し出されました。 ③ (例)両親が不仲で、よく喧嘩をしている。幼いあなたが仲裁をしているシーン。 ④ 母親があなたに「本当は離婚したいけれど、あなたたちのために我慢している」と話しているシーン。 そんなシーンが映し出されました。 ⑤ 映画の上映にあたっては無声の白黒映画で、セリフは字幕に映し出されて上映されているとイメージしていただきます。 ⑥ このイメージトレーニングでは、あなたはそのシーンを当事者ではなく、第三者の観客の視点で観てもらいます。 ⑦ 映画を観終わったあと、自分に向けて「この映画を観て、当時の私が心に抱いたこと、言いたかった言葉は何か?」と自分に問いかけます。 ⑧ 実際のセッションでは、その生徒さんからは「そんなに喧嘩ばかりするなら、とっとと離婚して! 私のせいにされてはたまらない!」、そんな言葉が出てきました! (271~272ページより) つまりは本当の気持ちに気づくことで、自分の感覚と現実が一致し、心の深い部分でずっとモヤモヤしていた感情を消化し、過去を整理できるということ。 過去と現在を明確に区別し、認識することで、小さな刺激にもトラウマや罪悪感を感じることが減少するわけです。ひいてはそれが、日常の人間関係にもよい影響を及ぼすことになるのでしょう。(270ページより) 面倒な相手と対峙するために役立ちそうな、多くの技術を紹介した一冊。職場での人間関係に悩んでいる方は、手に取ってみてはいかがでしょうか? いま目の前にある問題を抜け出すための糸口が見つかるかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: フォレスト出版
印南敦史