チームによっては主力級!? DeNAの現役ドラフト注目選手(6)異色のブレイク候補だが
日本野球機構(NPB)は、12月9日に2024年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する見込み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での活躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフト候補になり得る横浜DeNAベイスターズの選手を紹介する。
勝又温史
投打:右投左打 身長/体重:180cm/83kg 生年月日:2000年5月22日 経歴:日大鶴ヶ丘高 ドラフト:2018年ドラフト4位 昨オフに支配下契約を勝ち取った勝又温史。だが、外野手が豊富なチーム状況なだけに、難しい立ち位置にいる。 日大鶴ヶ丘高から、2018年ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団。投手としてプロの世界に入ったが、ファームでも苦しい投球が続いた。 2021年には二軍戦31試合にリリーフ登板し、3勝1敗、防御率1.83をマーク。しかし、34回1/3を投げて40四球を与えるなど制球難に苦しみ、同年オフに戦力外通告。育成再契約を結び、野手として再スタートを切った。 すると、翌2022年はファームで69試合に出場し、打率.293、6本塁打、23打点をマーク。翌2023年も105試合の出場で打率.272を残し、同年オフに支配下復帰を果たした。 打者として非凡な才能を発揮していた勝又は、今季のオープン戦で打率.294(17打数5安打)をマーク。しかし、開幕まで状態を維持できず、二軍スタートとなった。 5月には右有鉤骨摘出術を行い、6月に実戦復帰。9月7日のロッテ戦で満塁ホームランを放つシーンなどもあったが、最終的にはファームで57試合の出場で打率.246、3本塁打、24打点の成績に終わり、一軍デビューはお預けとなった。 育成の期間があったとはいえ、プロ6年間で一軍出場がないのは厳しい現実を示している。打力のある外野手なだけに、現役ドラフト候補に挙がってもおかしくない。
ベースボールチャンネル編集部