「殺すぞ」暴言で「パワハラ」認定 事実上『更迭』の京都府警本部長「充実した日々。思い残したことはない」「組織の信頼を棄損してしまった」離任会見
部下に「殺すぞ」などと暴言を吐き、パワーハラスメントと認定され事実上の更迭となった京都府警本部長の離任会見が、11日に開かれ、本部長は「職員の士気を低下させ、組織の信頼を棄損してしまった」「充実した日々だったので思い残したことはない」と述べた。 【写真】「殺すぞ」暴言で事実上『更迭』京都府警本部長 離任会見
■「殺すぞ」など暴言で「パワハラ」認定 「ついイラっとなってしまった」
京都府警のトップ、白井利明本部長はことし8月、府警本部の執務室で、部下の幹部に「殺すぞ」と暴言を吐くなどし、警察庁の調査の結果、パワーハラスメントと認定された。 白井本部長は調査で「ついイラっとなってしまった」などと話したということだ。
■パワハラで「事実上の更迭」 府警トップに異例の事態
白井本部長は10月3日、警察庁から訓戒の処分を受け、14日付で「警察庁長官官房付」に異動することが決定。 都道府県警のトップがパワハラで事実上の更迭となる異例の事態となり、京都府議会で謝罪していた。 白井利明本部長(京都府議会 10月3日):私から部下職員に不適切な発言があったことは事実であり、大変申し訳ございません。 白井本部長は11日の離任会見でも再度謝罪した。 白井利明本部長:この度の私の不適切な発言により、府民の皆様、職員の皆様には大変なご迷惑をおかけしております。組織の責任者として率先して良好な勤務環境を創出する立場にありながら、私の言動により、職員の士気を低下させ、組織の信頼を棄損してしまったことに対して、お詫びを申し上げる次第です。大変申し訳ございませんでした。
■「任期は私が決めるものではない、充実した日々だったので思い残したことはない」
また記者から「やり残したことはないか?」と問われ「充実した日々だった」と回答した。 白井利明本部長:基本的にはございません。物の考え方としましては、いつ何が起きても悔いが残らないよう働き続けること。任期は私が決めるものではない、ここで終えますけど、充実した日々だったので思い残したことはない。
■「良好な職場環境が保持されるようになってほしい」
そして、次の京都府警の体制に求めることについては「パワハラがなくなってほしい」と述べた。 白井利明本部長:特に私がこの時点で求めることはございません。こういう事由で府警を去る。ハラスメントがなくなって良好な職場環境が保持されるようになってほしい。 (関西テレビ 2024年10月11日)
関西テレビ
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