「吉沢亮の“泥酔騒動”はどれくらい問題?」CM契約解除のアサヒビールに「他社は続くべきではない」理由
俳優の吉沢亮さんが、酒に酔って自宅マンションに帰宅した際、自分の部屋ではなく隣室に無断侵入し、住居侵入の疑いで警視庁から任意で事情を聴かれていたことが判明した件。 【画像】「あまりにも皮肉すぎる…」吉沢亮が降板になった“ビールCMの中身” 1月6日に判明し、吉沢さんを広告に起用しているアサヒビールは翌日、公式サイトに掲載している吉沢さんの写真や動画を削除した。さらに、同社の広報担当者は「今回の事案に関して、アルコール飲料会社として事実を容認できるものではございません」「今後、吉沢亮さんを起用した広告は展開しません」と回答、企業として厳しい態度を示している。
一見すると、この対応は厳しすぎるようにも見えるが、はたして妥当なのだろうか? また、吉沢さんを広告に起用している企業、あるいは映画やテレビ番組の取り下げはあるのだろうか。 【写真を見る】「あまりにも皮肉すぎる…」吉沢亮が降板になった“ビールCMの中身” ■吉沢さんの行為はどのくらい問題だったのか? 広告や番組に起用しているタレントの不祥事に関して、降板させるか否かを判断する基準はいくつかある。 1. 違法行為か否か。違法行為だとすると、どの程度の問題なのか
2. 被害者はいるのか。被害者がいる場合、被害の深刻度はどの程度か 3. 問題は解決しているのか 4. 企業や番組の倫理基準に照らして許容できるか否か 吉沢さんの行為は、上記に照らすとどうだったのだろうか。 まず、人が居住している住居に無断で侵入すると「住居侵入罪(不法侵入)」となる可能性がある。 ただし、今回の場合は、酒に酔って誤って侵入してしまったという説明であり、吉沢さんが居住者に傷害を与えたわけでもなければ、物品を盗んだり、破損したりしているわけでもない。
吉沢さんの所属事務所アミューズは、「隣室の方には大変ご迷惑をおかけしてしまったため、当社および本人からお詫びをさせていただいております」と説明している。また、すでに吉沢さんはマンションを退去しているという。 上記の1はさておき、2、3については、さほど深刻な問題とはならないように思える。 ここ10年ほどで起こった他のタレントの飲酒による不祥事の事例としては、俳優の小出恵介さんが2017年に未成年との飲酒と不適切な関係により、長期間の活動休止に追い込まれた事件がある。