FAでロッテ加入の石川は「マリンの申し子」18年5月から7連勝中 動く直球とパワーカーブが名物強風とマッチ
ロッテが11日、ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した石川柊太投手(32)と契約に合意したと発表した。3年総額6億円規模とみられ、背番号は未定。19年オフの美馬、福田以来5年ぶりのFA補強となった。 ソフトバンク、巨人、ヤクルト、オリックスとの5球団による争奪戦を制した。先月30日に都内で吉井監督同席で初交渉し、今月10日に球団に連絡が入った。熟考の末に決断した32歳は「吉井監督を胴上げし、ファンの皆様に喜んでいただく投球をする覚悟と勇気を持って戦います」と決意を込めた。 指揮官もほれた独特に動く直球とパワーカーブは、ZOZOの強風との相性がよく、18年5月から7連勝中の“マリンの申し子”だ。今オフに佐々木のメジャー挑戦で先発補強が急務だったチームにとって、20年に最多勝&最高勝率の2冠右腕は、ローテ筆頭候補。出場機会を求める石川と、球団の意向が一致した。 来年の3月28日からの開幕カードは、ビジターでのソフトバンク3連戦で、古巣本拠での“ロッテデビュー”の可能性もある。「とてもうれしく、頼もしい。前からすごい投手だと思っていた。ローテーションの柱の一人として、大いに期待しています」と吉井監督。“最優先事項”だった貴重なピースが加わった。(竹内 夏紀) 〇…石川はソフトバンク球団を通して「自分を野球選手として育ててくれたのは紛れもなく福岡でありホークスであり、ファンの皆さん」とコメントし、11年間の応援に感謝した。また三笠GMは「宣言しても残留してもらいたいと伝えていた。残念ですがホークスの育成出身投手として頑張ってもらいたい。(打線に)頑張って打ち崩してもらうしかない」と来季から敵となる右腕へ対抗心を燃やしていた。
報知新聞社