セミナーや講座で時間目一杯話をしてはいけない理由(滝川徹 時短コンサルタント)
『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法 (滝川徹 著)』
セミナーや講座で伝えたいことを時間内に話し終えられるかが気になり、つい早口になってしまうことがある。そんな悩みを抱える人も多いだろう。余裕をもって話をしたいなら、時間目一杯話そうとしてはいけない。 そう語るのは現役会社員・副業講師の滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』より、時間に余裕をもって話をする方法について、再構成してお届けします。
■余裕をもってせるようにしておく
セミナーの時間すべてを目一杯使おうとしないことも大切です。たとえば2時間のセミナーを開催するとします。その場合、私は感覚的には90分で話し終えられるようにセミナーを構成します。つまり、30分ほど余裕をもたせるのです。 こうする理由の一つは、ゆとりをもって話をしたいからです。2時間ぴったりでカツカツだと、常に時間を意識して話をしなければならなくなります。そうするとセミナー中にプレッシャーを感じてしまいます。 気がつかないうちに早口になっていることでしょう。そうなると受講者の理解度・満足度も下がってしまいます。逆に30分余裕があれば、時間内に終わらせなければならないというプレッシャーから解放されます。 むしろ、早く終わらないようにゆっくりと話すようになるはずです。質疑応答の時間も十分取ることができますし、受講者の理解度・満足度も上がります。いいことだらけなのです。 もう一つの理由は、単純に「多くのことを伝えようとしない」という目的が達成できることです。2時間のセミナーを90分で話すようにした場合、単純に伝える情報が4分の3(120分→90分)になるわけです。 なお、実際にやってみるとわかりますが、少なくとも私の場合、2時間のセミナーで90分の量で話をすると、ちょうどいい感じで2時間で終わることが多いです。ゆっくり話をして、質疑応答などで受講者と十分コミュニケーションを取る。そうすると予想以上に時間がかかるということなのでしょうね。 その他にも、90分のセミナーなら60分くらいの分量で話をするようにしています。60分のセミナーなら45分くらいの分量でしょうか。こうした感覚はセミナーの経験を積んでいくうちに身についてきますが、最初はわからないと思います。 なので私がここで示した時間配分でまずは試してみていただき、その後は皆さんに合った分量で話すようにしてください。