セミナーや講座で時間目一杯話をしてはいけない理由(滝川徹 時短コンサルタント)
■ワークの時間は講師側にもメリットがある
また、ワークの時間を取ることは講師側にもメリットがあります。一つは休憩と同じようにセミナーの時間を調整するバッファになることです。 たとえば時間が余りそうならワークの時間を多少多めに取ってもいいし、逆ならワークの時間を省略してもいいわけです(もちろん、これはあまり良くないケースです)。もう一つは、受講者がワークをしている最中、講師も少し休憩ができることです(笑)。 半分冗談ですが、受講者がワークをしている最中にセミナーの構成を再度考えたり、説明不足なところはないか。それまでの講義をふりかえる時間を確保することができるのは、大きなメリットになります。 ワークを入れると、このように受講者だけでなく講師にもメリットがあります。ぜひ取り入れるようにしてみてください。
【プロフィール 滝川徹・時短コンサルタント】
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。