【高校ラグビー】大分東明・石川ツインズの花園が終わる ハウルの動く城が由来の兄は2トライ
◇全国高校ラグビー準々決勝 大分東明19―24常翔学園(2025年1月3日 花園ラグビー場) 後半終了間際。まとわりつく赤の防御網を抑えて大分東明の石川波潤(はうる)主将は懸命にインゴールに向かって走ったが、つかまる。最後は目前まで迫ってもごじ開けられなかった。わずか1トライ差及ばず、初のベスト4は消えた。石川波主将は「もうちょっと助けてくれた仲間と試合が試合がしたくて。最後抜けたあともトライを取れなくて申し訳ない気持ちでした」と涙した。 大分東明には石川波潤と石川徠人(らいと)がいる。2人は福岡県で二卵性の双子として誕生した。4きょうだいの長男、空悟さん(JR九州ラグビー部)の影響で競技を始めた。最初は別々の高校に進学予定だったが、話し合って「東福岡を倒したい」と大分東明へ進んだ。 名前の由来は映画「ハウルの動く城」から来ている兄と、「デスノート」の主人公が由来の弟。性格もズバズバ言う兄とシャイな弟と違いがあるが、お互いをリスペクトして歩んできた。この日の前半11分のトライは徠人のキックが起点となり最後は波潤が決め「徠人はいいキッカー。みんなが反応する」と信頼を口にした。 波潤は福岡大、徠人は拓大へ進学予定だ。波潤は言った。「自分も負けずに勉強とラグビーを両立していきたい」。これらかもお互いに刺激しあって歩んでいく。