見上愛“愛莉”の葛藤が辛すぎる…登場人物に完璧であることを求めない、ドラマ『マイダイアリー』の魅力とは? 第4話レビュー
毎週日曜夜10時より放送中のドラマ『マイダイアリー』。本作は、清原果耶が演じる、社会人になった主人公・恩村優希が、大学時代を振り返り、何気ない日常や仲間との繋がりをノスタルジックに紡いでいくヒューマンドラマ。さっそく、第4話のレビューをお届けする。(文・西田梨紗)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】見上愛“愛莉”の葛藤が辛すぎる…。貴重な未公開カットはこちら。ドラマ『マイダイアリー』劇中カット一覧
「この世で一番言語化できない感情」である「好き」
「好き」という感情を理解している人はどのくらいいるのだろうか。『マイダイアリー』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)4話では、同性の友人・優希(清原果耶)への思いに悩む愛莉(見上愛)の葛藤が描かれた。 ある日、優希のもとに「そろそろ保証が切れる頃かなと思って」というメモ書きと一緒に色のついた彼女の似顔絵が愛莉から届いた。優希はなんのことか一瞬戸惑ったものの、この絵を見て2年前に遊園地でライオンに描いてもらった似顔絵を思い出す。当時、ライオンの着ぐるみの中の人が愛莉だと気づかなかったが、今回送られてきた似顔絵を見て、あのときのライオンが愛莉であったことを知るのだった。 2年後に似顔絵を再び贈るというのは、愛莉と一緒に遊園地で着ぐるみのアルバイトをしていた和沙(SUMIRE)のアイデアだ。彼女は「2年経ってもあの子が心に残ってたら、あなたは私にとって大事な人なんだよって伝えてあげな」「2年もあればそれくらいの心の準備できるっしょ」と提案した。 愛莉は優希に対して恋愛感情を抱いているが、自分の気持ちをよく理解できないゆえに苦しんでいる。そもそも、愛莉は「好き」という感情を理解できずに悩んでいる。 虎之介(望月歩)は愛莉が描いた優希の絵を偶然見て「好きなの恩村さんのこと。なんかそういう絵に見えたから」「あったかい感じ」と感想を伝えたように、愛莉の描く似顔絵にはあたたかさがある。 虎之介のバイト先の店長・次郎(坪倉由幸)は好きという言葉について「この世で一番言語化できない感情」「直感」と持論を述べる。好きとはいろいろ考えたあげくに導き出されるものではなく、感覚でとらえるものなのかもしれない。