「よく放送したよね」『Mr.サンデー』兵庫知事選めぐる“痛烈県民インタビュー”にネット衝撃 宮根誠司も渋い表情
11月17日に行われた斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選挙では110万票以上を獲得し、斎藤氏が再選した。 【写真あり】斎藤氏の街頭演説に集まる女性たち 選挙結果を受け、同日放送の宮根誠司(61)が司会を務める『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では選挙戦を分析。兵庫県民へのインタビューVTRを流したのだが、その内容に注目が集まっている。 「斎藤氏については、今年3月に当時の県幹部職員がパワハラ等を告発する文書を報道機関などに送付。この文書について斎藤氏は”事実無根の内容が多々含まれている”などと批判。その後、元幹部は県の公益通報制度を使って内部通報を行いましたが、県がその調査を待たずに元幹部を停職3カ月の懲戒処分を行ったことが問題視されることに。百条委員会が開かれ、斎藤氏は県議会から不信任決議を可決されて失職しました」(全国紙記者) ことの経緯を振り返れば、当初は「斎藤知事の再選は厳しいのでは」とみる声も多かった今回の選挙戦。ところがいざ始まってみると斎藤氏は急速に支持を広げ、有力視されていた候補を破って勝利。支持拡大の背景に迫るべく、同番組では選挙直前に兵庫県民にインタビューを行っていた。 VTRではSNSなどの影響を明かす人、斎藤知事の粘り強さに打たれたという人などの声が紹介されたが、最も多くを占めたのは”大手マスコミに対する不審”だったという。 60代の女性は、パワハラ報道の前までは斎藤氏に実績があることはわかっていたといい「急にわさわさわさわさしだして引きずり下ろす報道ばっかりになって、『え~、どうなってんの?』って思ってて」といい、一緒にいた70代の女性も「よくここまで悪くいえたなと思うよね」と同意。60代女性も「メディアとして本当のことをちゃんとみんなに言わないと、人を引きずり下ろすだけのメディアなのかなっていう感覚にもなりますね」と大手メディアを批判した。 さらに70代女性は続けて「最近、普通のテレビを見ることがない。YouTubeの方が割と自分で判断すればね、しっかりした正確なことを言ってるから」といい、「もう本当に『Mr.サンデー』なんかずっと見てたけど、(最近は)あんまり見ることない」と、同番組に”三行半を突きつけた”と言い放った。 これにはスタジオの宮根も「う~ん…」と渋い表情を受かべ、「今回取材してみてわかったんですけど、若い人はもちろんなんですが、比較的ご高齢の方もSNS、YouTubeなんかで情報を拾いにいってるんですよね」と時代の変容を痛感した様子。 続けて宮根が「SNSの中にはファクト、事実じゃないものもあるんですけど、それをこれからどうやって判断していくか」と問題提起すると、出演していたAIエンジニアの安野貴博氏(33)は「ただ一方で今のVTRとかを見てると、テレビの方を”むしろ信頼できない”って声がかなり増えてると思いますね。これはちゃんと向き合わなくちゃいけないことだと思います」と指摘。 同じくスタジオの泉房穂元明石市長(61)も「おっしゃる通りで、いわゆるオールドメディア的なテレビを含むマスコミへの不信感がすごい根強い」と指摘。SNSには誤情報も含まれているものの「どちらかというとテレビよりもSNSの方を信用している方が増えてきた」と述べ、庵野氏もネット情報に信頼を置く人たちは「テレビの方をフェイクニュースだって言ってますもんね」と同意した。 宮根は、大手メディアが”選挙時の平等性”や”事実の確認”、”プライバシー問題”などを鑑みて報道内容を検討する一方で、「SNSなんかはそういうのをポーンと飛び越えちゃってっていうところがある」といい「私個人が思うのは、大手メディアのある意味敗北ですよね」とコメント。泉氏も「今回、斎藤さんの勝利であると同時に、ネットの勝利であり、テレビ含むある意味オールドメディアの敗北の面が強いと思います」とテレビの敗北を宣言した。 番組的には痛いところを突かれたインタビュー映像に、Xには賛否さまざまな反応が上がった。 《Mrサンデー見ても意味ないって話は草》 《高齢者でもきちんとわかってる人はわかってる。テレビなんてまともな人は信用してませんよ》 《「YouTubeの方が自分でしっかり判断すれば正確なことを言っている。」この、恐ろしいまでの万能感。。。。どこからその自信が???》 《テレビがクソなのはその通りだが、じゃあYouTubeで言ってることが全面的に正しいのか?と問われたらそれは絶対に違うわけで。。。(むしろ。。。正しいかどうかは別にして。。。偏りという意味ではテレビよりも更に圧倒的に偏るわけで)そこは難しいところよね》 同時に、耳が痛い内容にもかかわらず向き合って報道した姿勢を評価する声も上がっている。 《これ放送したのすごい》 《見たよこれ、よく放送したよな》 《今日たまたまテレビつけたらMr.サンデー放送してて普段はほぼ見ないんだけど兵庫県知事選の事やってたから惰性で見てたら意外とテレビに関する否定的なインタビューも放送しててちょっと意外だった》 《このインタビュー動画を放送した点については評価できそう》