画質は同じだが「ジェリースクロール」は改善

外観上変更はないものの、ディスプレイの品質は上がっている。といっても、発色などが変わったわけではない。 iPad mini（第6世代）では、俗に「ジェリースクロール」と呼ばれる問題を気にする人もいた。 これはiPad miniを縦方向に長い形（ポートレートモード）で持ち、ウェブなどを縦方向にスクロールさせる際、一定以上のスピードで動かすと、文字が斜めに脈打って見えることがある現象を指す。 この現象の原因は液晶パネルの特性にあり、iPad miniだけでなく、PCなどでもみられるものだ。 要はある種のパネルを使った際、表示の書き換え特性によって起きる可能性があるのだが、iPad miniはPCに比べ「ポートレートモードで使う可能性が高い」ので目立ちやすかった。 しかし新機種では、縦スクロール時にも文字の歪みは目立ちにくい。採用するディスプレイパネルの特性を見直したのだろう。 そもそもこの現象は「あるタイミングにハマった時に妙に目立つ」というものであり、気にならない人は気にならず、気になり始めた人は気になる……というのが実情だ。 新型では改善で「より多くの人には感じられづらい」状態になった。