山形県沖の地震が発生した「日本海東縁部のひずみ集中帯」とは?
日本海東縁部の「ひずみ集中帯」
気象庁などによると、今回の山形県沖の地震を含むこれらの地震は日本海東縁部のひずみ集中帯で発生している。このひずみ集中帯は、北海道沖から新潟県沖にかけてを指し、先に挙げたように、過去にいくつかの大地震が発生したことが知られている。東西方向から押し合う力が加わることで、逆断層型の地震が起きるのが特徴だ。 山形県沖でも江戸時代の1833年に、今回より一回り規模が大きい庄内沖の地震(M7.5)が発生しているが、一方で、佐渡島北方沖など、地震の発生が知られていない空白域も存在している。 今回と同規模の地震はもちろん、日本海東縁部ではさらに大きな規模の地震も起こる可能性がある。そして、実際に発生すれば、短時間で大津波が襲来することも十分考えられる。 太平洋側ばかりに偏らない地震・津波対策が求められそうだ。 飯田和樹/ライター・ジャーナリスト(自然災害・防災)