介護職の深刻な人手不足 仕事と介護の両立困難などによる経済損失約9.1兆円 伊藤園の営業が立ち上がり「とろり緑茶」で前進
久保田さんは、加齢により心身が老い衰えた状態であるフレイル対策も呼びかける。 食べづらい、飲み込みづらくなることで引き起こされる低栄養もフレイルの一因となる。 この点に着目して開発された第二弾製品が「なめらか玄米ミルク」で2023年3月から発売されている。 同製品は、小容量で1本150kcal、不足しがちな食物繊維5gをはじめ、たんぱく質・脂質・糖質・ミネラル・ビタミンがバランスよく摂れることに加えて、健康性とおいしさを打ち出した点が特徴となっている。 味わいは、焙煎した玄米を使用することで後味にスイーツのような甘く香ばしい味わいを付与。 女性層に支持される傾向にあることから、このほどパッケージデザインを改め柔らかいイメージを強化した。 課題は、70歳前後を境に栄養摂取の考え方が変わることの啓発にあるという。 「生活習慣病予防で塩分や脂肪などのエネルギー制限が大事だったのが、70歳を過ぎると高たんぱく・高ビタミンDなど適切なエネルギー摂取が求められ、ここのところの“ギアチェンジ”をいかに伝えていくかが大きな課題」と述べる。 現在、「とろり緑茶」と「なめらか玄米ミルク」の出荷金額は約5億円に上る。 今後、既存商品の販路拡大や商品の認知向上、新商品の開発に取り組み、2030年には50億円の出荷金額を目指していく。