【ソフトバンク】和田毅、11月5日に会見した理由 現役続行の報道に? 引退会見ほぼ全文<ラスト>
ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、今季限りでの現役引退を発表した。今後は元タレントのかすみ夫人と水入らずの時間を過ごすつもり。将来は指導者としてホークスに恩返しする思いも明かした。以降は会見のほぼ全文。 ◇ ◇ ◇ ―引退して野球以外にやりたいことは 「まずはゆっくりというか。常に野球のことしか考えてなかったので。寝る前もストレッチしながら、1時間ぐらいは考えるとか、そういう毎日だったので。まずは“何もしない”じゃないですけど、何もしないことが一番贅沢(ぜいたく)だと思いますし。本当ね、一番迷惑かけたのは嫁さんだと思いますし、やっぱり今年に限らず結婚してからずっと我慢してもらってたので。アメリカいくこともそう。今までできなかったことを、娘にも含めて、まずそこからやっていきたいなと思います。自分もやっぱりやれなかったことをやっていきたいなと。ゆっくりさせてください」 ―区切りの心境 「ホッとはしてますけどね。本当また新たな人生がスタートするっていう心境です。野球選手としては終わりましたけど、これから野球界にどれだけまた恩返しができるかっていうのが大事になってくると思う。ホークスにまたどれだけ恩返しできるかっていうのもの大事だと思う。野球しかしてこなかったので、野球以外で今度は貢献できるようにね。しっかりまた勉強しながら、ゆっくりしながら。またいつか、呼ばれたときに、しっかり期待に応えられるような人でいたいなと思ってます」 ―若い選手たちへ 「僕もそうでしたけど、一日一日を悔いなく過ごしてほしいです。きょう引退会見させてもらいましたけど、こうやって自分から『辞めます』と言えるっていうことは、本当に特別なことなんだなとすごい実感したので。こんなにお花もたくさんいただいて、たくさんの人に集まってもらってね。本当、そういう選手になってほしいです。自分で『やりきれた』と胸張って言える選手になってほしいなと思います」 ―早大の4年間はどのような時間 「スピードが出なかった自分がスピードが出るようになって、打者を打ち取れるようになって。大学の日本代表に選ばれて、そこで初めてドジャースタジアムを見たんです。昔の、ファウルグランドが狭くなる前の。その時に『いつかこのメジャーのグラウンドで投げたいな』と。その時はぼんやり『こんなすごいとこで投げられたら幸せだろうな』っていう気持ちでしたけど。そこからたくさんの代表だったり、先輩たちと出会って、大学で記録も作れましたし。プロに入ってこれだけやれたってことは、大学4年間でやったことは間違いじゃなかったことだと思いますし。大学に限らず、中学もそう。高校もそう。出会った仲間だったり、恩師だったり。その方々のおかげで、今の自分があると思っている。本当にいい出会いをしてきたな、いい出会いに恵まれたなと思ってます。これからもそういう出会いを大切にしながら頑張っていきたいなと思います」 ―2005年から球数に応じてワクチンを寄付してきた 「野球もそうですけど、継続することは簡単なようで難しいと思っている。それを引退するまで続けられたのは良かったと思いますし、これからもルールは変わりますけど、今後ともJCVさんに関わっていきたいと思っています。また新たなルールをつくって貢献できたらと思っています」
報知新聞社