有名人ファン多数のI Don't Like Mondays. デビュー10周年でも「気持ちはフレッシュ」バンドの可能性を広げるため「カッコいい曲をつくり続けていく」
YU『Shadow』の詞がドラマ『モンスター』展開とリンクしていくはず?
──楽曲を制作するうえで、ドラマの登場人物に影響を受けたことなどはありますか? YU:『Shadow』は、最新のEP『FOCUS』の最後の曲として書いた曲でもあるのですが…僕が前作、前々作の作詞で築き上げてきた一つのキャラクター性みたいなものが、このアルバムでは出せないまま終わりそうだな、でも出したいなと思っていました。 そこでちょうどオープニング曲のお話があって。主人公のキャラクターを含めた、ちょっとシニカルな世界観が自分の考えとマッチして、このタイアップだったら思いっきり思っている作詞ができると思ったし、それが結果うまくいったなと実感しています。 ──楽曲のタイトル『Shadow』に込めた思い、聴きどころを聞かせてください。 YU:個性的なキャラクターが並ぶ法廷ものなので、きっとほんわかとしたストーリーばかりではないだろうな、と。それに、人間のドロドロした部分、陽の当たらない内面も描かれると聞いていたので、普段の生活ではおおっぴらには出せない影の部分にフォーカスして『Shadow』にしました。 そのあたりが、ドラマが展開していくなかで詞ともリンクしていくはず…リンクしていたらうれしいなと思っています(笑)。 こういうサウンドと詞の世界観、歌と楽器のグルーヴ感って、邦楽ではあまりないのでは、と自信をもって作った曲。楽曲が流れた時に「おぉ」と思ってもらえたらうれしいです。…聴きどころは全編です(笑)。 ──I Don’t Like Mondays.は今年10周年を迎えました。この10年を振り返った今の思いを聞かせてください。 KENJI:長かったかどうかはわからないですが、振り返ってみるといろいろなことがあったな、と。でも、結局今が一番自分たちのやりたいことができているなという実感があって。きっとメンバーみんなそう思っていると思うんですけど。 10年いろいろなことをやってきたからこそ、突き詰められた“今”なのかなと思うので、ここまで続けてこられてよかったなと純粋に思っています。 SHUKI:あとはやっぱりテレビアニメ『ワンピース』の主題歌(『PAINT』/2022年)をやらせてもらってから海外での活動が増えたことも印象的。振り返ってみると、そういう今までの活動すべてが自分たちの自信にもなっているし、チャレンジしたからこその強みになっていると思いますね。 CHOJI:I Don’t Like Mondays.には、10年でたくさんの人が関わってくれています。ずっと応援してくれている人もいれば、途中で知ってくれた人もいて。I Don’t Like Mondays.というバンドのメンバーとして、いろいろな人の人生に関われていることが感慨深いです。 それに、僕はたぶんI Don’t Like Mondays.じゃなかったら、ブラジルに行くこともなかったでしょうし。本当にいろいろなところに連れて行ってくれるバンドだなと感じています。 YU:10年って長いけど、その瞬間、瞬間をがむしゃらにやっているから、気づいたら10年経っていたという感じ。ただ、振り返るとすごくいろいろなことをやってきたなと思って、それが自信にもつながっているなと実感していますね。 音楽、特にバンドは生き物なので、この先もやりたいことが無限に出てくるし、可能性がたくさんあるなと感じています。10周年ではありますが、気持ちはフレッシュ。今後もワクワクしながらやっていきたいなと思っています。