DeNA・三浦大輔監督 [写真＝萩原孝弘]

◆ 「いい形で流れが繋がってる」 　若手が打線に勢いをつけ、中軸もしっかりと結果を出す。先発の助っ人も尻上がりに調子を上げ、後を継いだブルペン陣も期待に応える。投打の噛み合った三浦ベイスターズが、首位の鯉を料理した。 　先発のアンドレ・ジャクソンは初回のピンチを切り抜けると、その裏1番の梶原昂希と2番の蝦名達夫の連打であっという間に先制。ここで終わらないベイスターズ打線は、佐野恵太にもタイムリーが飛び出し加点すると、ランナー2人を貯めて宮﨑敏郎がレフトへ放り込み一挙5得点のビッグイニングを作った。2回にエラーも絡み1点を返され若干イヤな空気を感じさせたが、すぐさま梶原昂希が弾丸ライナーをライトスタンドに突き刺し再び5点差をキープ。終始試合の主導権を握ったDeNAが、6－1で広島を下した。 　試合後三浦監督は初回の攻撃について「初回からいい入り方ができましたね。しっかり打つべきボールを打てたのかなと思いますね」と目を細め、「クリーンアップでオースティンは序盤、ちょっと合ってなかったですけど、牧も宮﨑もいい形でカバーしてまくれてます。いい形で流れが繋がってるなと思います」と頷いた。 　また先発のジャクソンにも「1回だけじゃなくて、3回ぐらいまでバタバタしてましたし、ちょっとなかなか自分でペースを掴めずにいましたけども4、5、6回とね落ち着いた投球ができたかなと思います」と及第点評価をしていた。 　ただし唯一の失点につながったランダウンプレーのミスには「細かいミスがでてると、一気にこう（流れが）変わるところですからね、しっかりできるようにしていけないなと思います」と気を引き締めた。 　開幕以来となる広島に連勝を果たしたが「関係ないです。もう目の前の試合だけですから」と浮かれる様子は皆無だった指揮官。あくまでもてっぺんを狙うため、必死に1勝を積み上げていく“覚悟"を感じさせた。 　　 　取材・文・写真＝萩原孝弘