江川卓氏 田中将大の電撃退団に「両方の言い分が分かる」選手側は「気持ちが乗れない」も「すごくドライになってきた」
巨人のエースとして活躍した江川卓氏が3日、自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」を更新。楽天から自由契約となった田中将大投手について言及した。 田中将は今オフ、楽天から今季年俸2億6000万円(推定)から減額制限を超えるダウンを提示され、自由契約になることを選択。2日にNPBから公示された保留選手名簿から外れ、全球団と交渉可能になった。 これに江川氏は「(球団と本人)両方の言い分がわかるから難しい」と結論づけた。田中将側の視点に立つと「選手として評価がすごく低いと気持ちが乗れないっていうのがある。実際に自分が経験した中で、それはすごくある」と江川氏。会見で田中自身が「個人的に受けた印象としては、もう期待されていないなと。実質、居場所はないんじゃないかと」と語っていたが、その考えに理解を示した形だ。 一方で楽天側の視点に立てば「日本球界には功労者という感覚があった。楽天で200勝を達成してほしいという日本古来のね。でも選手たちがメジャーに行き始めたころからドライになってきた。この間、ある人と話をした時も『今はドライになりました』と話していて」と語り、「いろんな選手が入ってきて、いろんな費用もかかってくる」。楽天サイドの考え方にも理解を示しただけに「これは本当に難しい問題」と語る。 その上で「球団の考えとマー君の考えがズレたということ」と語り、「200勝を達成できるところでやれればいいなと思います」と願った。他にも動画内では巨人のFA戦線などについて分析していた。