最終予選にふさわしい白熱した予選~準決勝を勝ち抜いた「オリンピック予選シリーズ 上海大会」の日本人決勝進出者を紹介
2024年5月16日(木)~5月19日(日)の4日間にわたり、中華人民共和国・上海にて開催中の「スケートボード」、「スポーツクライミング」、「BMXフリースタイル」、「ブレイキン」4競技のパリ2024オリンピック最終予選大会「オリンピック予選シリーズ (OQS)」の第1戦だが、ブレイキンを除く各競技の決勝進出者が確定した。 これまで約2年間の中で行われてきたオリンピック予選大会。その中でも出場枠獲得のために極めて重要な2戦となるのが本シリーズ。競技によってはこの2大会だけで今までの予選大会の成績を覆し、パリオリンピック代表に返り咲くチャンスが十二分にあることから、各国の代表候補選手にとって外せない大会であり、プレッシャーもある中、並々ならぬ思いで挑んでいる様子がうかがえた予選~準決勝となった。 なおそんなプレッシャーもあってか、予選からオリンピック出場有力選手が惜しくも敗退するなど各競技にて波乱の展開となっている。本記事ではそんなハイレベルの戦いを勝ち抜き決勝へ進出した日本人選手たちの一覧と予選~準決勝のハイライトを紹介する。
スケートボード・ストリート
決勝進出者 ・男子ストリート:根附海龍、小野寺吟雲、佐々木音憧 ・女子ストリート:赤間凛音、中山楓奈、吉沢恋 大会ハイライト 男子は東京オリンピック金メダリストの堀米雄斗が17位で予選敗退となる波乱の展開の中、準決勝も厳しい戦いとなった。ベストトリック4本目を失敗した時点で青木勇貴斗の準決勝敗退が決まった一方で、ベストトリックラスト1本を前に根附海龍が決勝進出ラインギリギリの8位、白井空良が13位という展開に。 プレッシャーと会場内の風の影響も相まってか白井がラストトリックを決めきれず決勝進出を逃し、根附もラストトリックを失敗してしまうもなんとか順位をキープして8位通過という形になった。 そしてそんな中で安定したスコアで決勝進出を果たしたのは小野寺吟雲、佐々木音憧。この状況から日本人選手内での出場枠争いも決勝の結果次第でさらに激化することが想定される。 女子準決勝は、優勝候補の一角であった織田夢海が惜しくも予選敗退した中で迎えたが、最後までどうなるか分からないハイレベルな戦いに。 東京オリンピック金メダリスト西矢椛はランでミスが目立ち、スコアを伸ばせなかったことが敗因で、攻めのベストトリックでハイスコア叩き出すも、やはりランが足を引っ張り準決勝敗退という展開。同じく伊藤美優もベストトリックでは自分の納得いくトリックを決め切り笑顔を見せていたが全体のスコアで一歩足りず決勝進出とはならなかった。 その一方で周りの選手がミスを重ねる中、赤間凛音は終始冷静に高難度トリックを仕留めていき2位で決勝進出。続いて吉沢恋と中山楓奈はランで安定した80ptをマークしたことでベストトリックで多少のミスはあったものしっかりスコアを積み上げ、笑顔で決勝へ駒を進めた。
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