「韓国の看板選手を押しのけた」 松山英樹のツアー新記録“35アンダー”での優勝を韓国メディアはどう報じた?
「ハワイで何度もいい成績を収めている」
松山英樹が今季米ツアー開幕戦の「ザ・セントリー」を制して、通算11勝目を挙げた。優勝スコアの通算35アンダーはツアー新記録となり、2025年は最高のスタートを切った。 【写真】これが松山がバーディーパットを入れまくったセンターシャフトのキャメロンです 今回の優勝を韓国メディアも大々的に伝えているが、やはり注目しているのは72ホール最多アンダーパーの新記録だ。
「“35アンダー”松山英樹、『ザ・セントリー』で72ホール最多アンダーパーの新記録」(ゴルフ韓国) 「松山、PGAツアー72ホール最多アンダーパーで優勝」(ヘラルド経済) 「松山がPGA開幕戦優勝……72ホール“35アンダー”の最多アンダーパーの新記録」(文化日報) ほとんどの韓国メディアがこのような見出しで松山の優勝と新記録について伝えていた。 ゴルフ専門メディア「ゴルフ韓国」は「キム・ジュヒョン(=トム・キム)、イム・ソンジェ、アン・ビョンフンといった韓国の看板選手を押しのけ、現在アジア国籍の選手で世界ランキングがもっとも高い松山英樹が、PGAツアーの新シーズン初優勝を手にした」と報じ、「21年マスターズの王者でもある松山は昨年2月に『ザ・ジェネシス招待』で優勝し、チェ・キョンジュ(=KJチョイ)が保有したアジア選手の最多勝記録を塗り替えた」と改めてアジアナンバーワン選手であることも強調。 さらに「松山はハワイで何度もいい成績を収めている。22年『ソニー・オープン・イン・ハワイ』で優勝し、17年にはジャスティン・トーマスが優勝した『ザ・セントリー』で単独2位になったことがある」と、ハワイ開催の試合と縁があることも伝えていた。
韓国メディアはイム・ソンジェの3位も大きく報じる
一方で、韓国メディアとして悔しいのは、イム・ソンジェが通算29アンダーで今大会3位に終わったことだろう。松山の優勝を伝えつつも、優勝争いしたイム・ソンジェの健闘についても多くのメディアが触れていた。 「スポーツ京郷」は「イム・ソンジェは昨年5位タイを超えて、今大会の最高成績を収めた。2021年に『シュライナーズチルドレンズオープン』で通算2勝目を手に入れたあと、止まった時計の針を今年こそは動かすことができる希望を見た」と報じ、米ツアー3勝目への期待を込めた。 ちなみに松山とイムは昨年の米国選抜対世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」でペアも組んだ仲。アジアを代表するトッププレーヤーとしても米ツアーを盛り上げてもらいたいものだ。
キム・ミョンウ