【独自解説】青山繁晴氏が吠えた!「派閥は諸悪の根源」「必ず派閥全廃を実現する!」 今自民党で何が!?自民党現役議員と政治ジャーナリストが舞台裏を解説
自民党の裏金問題を巡り岸田派を含めた3つの派閥が解散を表明するなど党内の混乱が続いています。今、いったい何が起こっているのか?この先どうなるのか?自民党の青山繁晴参院議員と政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が衝撃の舞台ウラを解説します。 【独自解説】岸田首相は「大きな勝負に出た」…父も創設者メンバー「宏池会(岸田派)」解散は“賭け”?他派閥トップらには相談せず、支持率アップ狙うも…自民党にうごめく思惑
岸田首相と麻生副総裁の間に亀裂!?突然の「解散宣言」の余波
派閥解消を巡って、今後注目されるのが麻生太郎副総裁の動きです。麻生副総裁はこれまで岸田政権を最も近くで支えてきましたが、派閥解消については慎重な姿勢でした。しかし岸田首相は麻生氏へ事前に相談することなく、突然派閥の解消を発表。これに対し、麻生副総裁は怒りを露にしたといいます。両者の関係に亀裂が生じる中、大きな動きがありました。岸田首相と麻生副総裁が都内のホテルで約2時間、緊急会談を行ったといいます。派閥の解消について何が話し合われたのでしょうか。
Q.岸田首相と麻生副総裁の仲はもう大丈夫だという楽観論もあるようですが? (政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏) 「会談が終わった後に、岸田首相は周辺に対して『麻生さんは怒っている雰囲気ではなかった』と話しています。そういう意味では、一定の関係修復はできたのかと思います。間もなく通常国会が開かれて、野党との対決の中で予算案を成立させなければいけないのが与党としては大事なので、その前に中でガタガタしているワケにはいかないというのは当たり前の判断です。一方で麻生派や茂木派の存続に関わるような話を岸田首相は一言も相談せずに行った、というところについては傷として残ると思います。それが今年の総裁選で岸田首相が再選しようとした場合、果たして麻生副総裁は支持するかな?ということです」
内閣の支持率は「支持する」が24%政権発足以来“最低タイ”となっています。また岸田派の解散を「評価する」が60%、「自民党の派閥は解散するべき」が61%となっています。
現役自民党議員が提言!岸田首相はリーダーシップをもって「派閥を全廃」を
Q. 青山繁晴参議院議員は、「自民党の派閥は全廃するべきだ」という会議を立ち上げたのですか? (青山繁晴参議院議員) 「『政治(まつりごと)変革会議』です。政治(せいじ)というのは嫌悪感に満ちた言葉に成り下がってしまいましたので、あえて政治と言わず、本来の日本語の『まつりごと』に戻しました。15人集まって、一部の派閥の解散ではなく、『派閥は全廃するべきだ』と決めて、働きかけていきます。そもそも岸田首相の派閥解消宣言ですが、全く奇怪な話だと思います。政党も会社と同様に日本の組織ですが、普通の会社では、会社を辞めた社長や会長がその会社の解散を宣言できるのですか?ですので、当然岸田首相は、(派閥の会長ではなく)自由民主党総裁ですので、総裁のリーダーシップ・権限をもって、『一旦は全派閥を廃止します。時間が掛かっても法改正もします』というのがリーダーシップではないでしょうか?麻生副総裁の言う新人議員の育成も、普通の会社で言うと派閥の中の仕事でしょうか?ずっと世の常識と違うことを自由民主党がしてきたから問題なので、カネも私的集団である派閥による人事への介入も同じところにあるので、一旦今の派閥を解体しないと何事も始まりません。今回15人集まったというのは、そういう志を持った議員も現れているなと考えています」
【関連記事】
- 【激論バトル】「派閥なんか必要ない!」泉房穂前明石市長VS. 「派閥がダメなわけではない」石原伸晃元自民幹事長 安倍派の“裏金事件”巡って忖度なしの大激論
- 【警鐘】トランプ氏と中国が手を組む最悪なシナリオも…中国国内で削除された習近平側近による“台湾統一戦略”に関する文章を入手!「新型統一戦争」呼ばれるその緻密な計画とは…?【独自解説】
- 【独自解説】「困窮型」「便乗型」「ストレス型」シフトする“被災地犯罪” 能登半島地震でも悪質な手口が多発…減災復興の専門家が指摘する、デマが広がってしまう事情
- 【独自解説】2024年大変革 知らないと損! 大きく変わる暮らしのお金 定額減税の効果は疑問だが給付金は一定の効果あり NISAは政府の大盤振る舞い? 経済の専門家が解説
- 【特集】今注目浴びる“遺体ホテル” 「一週間待ちは常識」“多死社会”で長期化する「火葬待ち」 誰が、どのように活用するのか?そのサービスを深堀取材