【独自解説】青山繁晴氏が吠えた!「派閥は諸悪の根源」「必ず派閥全廃を実現する!」 今自民党で何が!?自民党現役議員と政治ジャーナリストが舞台裏を解説
青山氏、魂の訴え「一言で言うと派閥は諸悪の根源」派閥全廃して総裁選を行えるかどうかが「本当の歴史的分かれ道」
Q.青山議員の意見を聞いてどう思いますか? (田﨑氏) 「なぜ派閥ができたかというと、自民党総裁選に立候補する基盤として派閥ができてきたという経緯があります。総裁、そして首相になるために、一定の数を養わないと立候補もできないという中で、ドンドン派閥の所属議員が増えました。私が担当した田中派の場合は、一時143人までなりました。総裁選を戦う権力基盤として派閥が存在して、派閥の競い合いの中で自民党はいろいろポスト争いやカネ集めもしてきたわけです。政治資金規正法上、派閥は『政策研究団体』になります。いま刷新本部でやろうとしているのは、名前通り“政策を研究する団体”になって、カネや人事の問題は切り離しましょうということです」 Q.派閥は集金組織だけではなく重要ポストに就くための後ろ盾でもありますが、それをなくして全部フラットにするのですか? (青山議員) 「田﨑氏が言った総裁選のことは、根本に触れています。ある現職閣僚が『派閥単位で総裁選をしていると、自分が総裁に向いていないと思う人でも派閥の親分が、今度はこの人だと言ったら、引きずられて1票投じる。総裁選は“魂の1票”なのに、その魂を自分のポストのために売って、適任と思わない人に入れさせているのが今の総裁選だから、変えてくれ』と言いに来ました。総裁選では派閥それぞれに候補を立てるのではなくて、談合で人数を減らして、派閥の親分によって誰に投票するか決められてしまいます。国民が思っているより根が深く、腐っている部分だと思うので、次回の総裁選では全く派閥と関係のない候補者が争うことが必要なので、その前に、まず我と思う人は派閥のボスに依拠をするのではなくて、一人一人の主権者に依拠するのが私たちの“まつりごと”なので、派閥を全廃して裸になって主権者に向き合って本当に総理・総裁にふさわしい人は誰なのかを選ぶことを、できるのかどうかが、自由民主党が政権党たり得るか、本当の歴史的分かれ道だと思っています」 Q.総裁選には、推薦人が20人必要ですが、これをやめようとは思いませんか? (青山議員) 「推薦人20人は賛成です。何ごともルールは必要です。20人の根拠は何なのかというと、今まで総裁選を重ねてきて、推薦人20人という制度はいい線だと思っています。しかし、派閥単位でかき集めるのではなく、一人一人の議員と総裁選に出たい人が語らって、その人の良心に聞き、その人の主権者に聞き、推薦人になるか決めていく。一言で言うと派閥は“諸悪の根源”と言わざるを得ないので、自由民主党が当たり前だと思っている派閥単位で決めるのをやめて、派閥を全廃して出直さないといけないと思っています」
【関連記事】
- 【激論バトル】「派閥なんか必要ない!」泉房穂前明石市長VS. 「派閥がダメなわけではない」石原伸晃元自民幹事長 安倍派の“裏金事件”巡って忖度なしの大激論
- 【警鐘】トランプ氏と中国が手を組む最悪なシナリオも…中国国内で削除された習近平側近による“台湾統一戦略”に関する文章を入手!「新型統一戦争」呼ばれるその緻密な計画とは…?【独自解説】
- 【独自解説】「困窮型」「便乗型」「ストレス型」シフトする“被災地犯罪” 能登半島地震でも悪質な手口が多発…減災復興の専門家が指摘する、デマが広がってしまう事情
- 【独自解説】2024年大変革 知らないと損! 大きく変わる暮らしのお金 定額減税の効果は疑問だが給付金は一定の効果あり NISAは政府の大盤振る舞い? 経済の専門家が解説
- 【特集】今注目浴びる“遺体ホテル” 「一週間待ちは常識」“多死社会”で長期化する「火葬待ち」 誰が、どのように活用するのか?そのサービスを深堀取材