イチからわかるプルサーマル発電
電気料金値上げの可能性も
福島第一原発事故後、国内の原発にMOX燃料が持ち込まれるのは、6月の高浜原発が初めてです。 プルサーマル発電には、数多くの問題点が指摘されています。原子力発電に批判的な専門家たちからは、放射性廃棄物から再利用できる燃料はわずかにすぎないこと、ウラン燃料を前提として設計されている原子炉でMOX燃料を燃やすと燃え方にむらが生じて燃料棒が破損しやすくなるなど事故のリスクが高まること、事故が起きた場合の影響もより大きくなりうること、などが批判されています。コストが高いため、電気代が上がってしまう可能性もあります。 海外からはMOX燃料の破損事故が10例あまり報告されています。プルサーマル発電を導入していた諸外国も、現在ではほとんど撤退しつつあります。