チャールズ・シュワブが顧客に直接暗号資産を提供する計画──次期CEOが明かす
金融サービス大手チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)は、顧客に直接暗号資産(仮想通貨)投資を提供する計画だ。次期CEOのリック・ウルスター(Rick Wurster)氏が21日のヤフー・ファイナンス(Yahoo Finance)とのインタビューで明らかにした。 1月1日にCEOに就任するウルスター氏は、同行の顧客がすでにETF(上場投資信託)、先物、クローズドエンド型ファンドなどの手段を通じて暗号資産分野で非常に活発に活動しており、それらで良好な成果を上げていると述べた。 しかし、チャールズ・シュワブはさらに一歩踏み込みたいと考えている。 ウルスター氏は、「我々も直接暗号資産を提供したいと考えている。規制環境の変化を待っていたが、(中略)近いうちにそれが実現すると確信している」と述べた。 チャールズ・シュワブは2021年に、同行が暗号資産市場への参入を決定したときには、同行は「非常に競争力があり」「破壊的」になるだろうと述べていた。 同行はこれまでのところ、暗号資産の採用には慎重な姿勢を取ってきたが、業界に対して敵対的でもなかった。例えば、バンガード(Vanguard)とは異なり、今年初めに現物ビットコインETFが市場に登場した際も、顧客の取引を禁止することはなかった。 チャールズ・シュワブはまた、2022年に取引大手シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)の元幹部が立ち上げた暗号資産取引所EDXマーケッツ(EDX Markets)の主要投資家の一つでもあった。 同年3月には、暗号資産の開発や利用から恩恵を受ける可能性のある企業のパフォーマンスを追跡するETFであるシュワブ暗号資産テーマ型インデックス(Schwab Crypto Thematic Index、STCE)も立ち上げていた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Brendan Church/Unsplash|原文:Charles Schwab Wants to Directly Offer Crypto to Clients, Incoming CEO Says
CoinDesk Japan 編集部