<勇敢・豊川/紫龍・愛工大名電>’24センバツ 選手紹介/1 /愛知
18日開幕のセンバツに出場する豊川と愛工大名電。夢の舞台に立つ各選手の歩みや横顔を紹介する。【塚本紘平、黒詰拓也】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ■豊川 ◇手元で伸びるくせ球 鈴木爽太投手(2年) 昨秋の東海大会では全4試合に先発し、25回を投げて防御率1・44の快投を見せた。打者の手元で伸び、微妙に変化するくせ球はバットの芯を外し、相手打線に凡打の山を築かせた。 チームを引っ張ってきた左腕は「甲子園では味方が点を取ってくれる。僕は野手を少しでも楽にさせられるよう抑えるだけです」と気持ちを新たにする。 愛知県豊橋市出身。将来の夢は「普通に暮らす」こと。好物はリンゴ。 ◇華麗なグラブさばき 鈴木貫太内野手(2年) 昨夏の新チーム結成後、主将として全力で声を出すことを意識してきた。強いリーダーシップでチームの雰囲気づくりに心を砕き、「全員が勝利という同じ方向を向いてきた」と語る。 守備の要である遊撃手。華麗なグラブさばきで何度もチームを救ってきた。4強入りした前回出場のセンバツから10年。「まずは初戦突破」と意気込む。 愛知県蒲郡市出身。将来の夢は「幸せに暮らす」こと。好物は焼き肉。 ■愛工大名電 ◇最速144キロを誇る左腕 大泉塁翔(るいが)投手(2年) 昨秋の公式戦では計10試合に登板し、計67回と3分の1を投げて防御率は1・07。県大会準々決勝と準決勝で連続完封しセンバツ出場の原動力となった。 最速144キロの左腕は昨夏の甲子園でもマウンドに上がったが、長打を浴びてリズムを作ることができなかったことを忘れない。以来「攻撃につなげる投球」を心がける。 愛知県岡崎市出身。プロ野球選手を目指し、名電OBの東克樹投手(DeNA)が目標。好物はグミ。 ◇文武両道 誠実な主将 山口泰知内野手(2年) 倉野光生監督から「元気があって誠実」と評され、新チームが発足した昨夏に主将に就いた。守備の強化が必要と感じ、率先して朝5時からの自主練習に取り組み、昨秋の県大会優勝と東海大会準優勝につなげた。 中学生の時、1学年約200人の中でテストの合計点が上から10位以内に入ることもあった。「学力も大切」と試験対策も怠らない。 愛知県安城市出身で将来の夢はプロ野球選手。好きな食べ物はすし。=随時掲載