「朝6時半に仙台にいた選手が…」緊急昇格のドラ6大砲が初打席初球フルスイングで初安打 ファン「和製メヒア」「4番打たせるのもあり」
◆西武2―1楽天(11日、ベルーナドーム) 西武のドラフト6位、村田怜音内野手(22)=皇学館大=が6番DHでプロ初先発初出場し、2回の第1打席に早くもプロ初安打を放った。 ■緊急昇格「レオのガリバー」の豪快スイング【動画】 前日のイースタン・リーグ楽天戦(森林どりスタジアム泉)で3失策したことで落ち込んでいたところ、午後11時ごろに西口文也ファーム監督から電話で1軍昇格を伝えられた。「本当ですか?って聞き返して、そこからちょっと足が震えてきて…。でも、言われたからにはやらなきゃいけない」と覚悟を決めた。11日午前6時35分発の新幹線で仙台から大宮まで移動。駅からタクシーに乗って午前9時20分ごろに到着した。 名前にちなみ、優里の「レオ」を登場曲にした第1打席。楽天・内星龍が初球に投じた149キロの直球を迷わずスイングすると、詰まりながらもレフト前に落ちるポテンヒットとなり、一塁上でガッツポーズした。 その後の打席は遊ゴロ、空振り三振に終わったが、上々の1軍デビューとなった。 プロ初安打を球団公式X(旧ツイッター)が動画で公開。ファンからは「救世主になってくれ」「4番打たせるのもあり」「朝6時半に仙台にいた選手が午後には一塁ベースで祝福を受けている」「和製メヒア」「良い振り抜きだ」などの声が上がっている。 村田は196センチ、110キロの大柄な体格から「レオのガリバー」の異名を持ち、イースタン・リーグで12試合、打率3割5分1厘、2本塁打、10打点と大暴れしていた。3~5年後の本塁打王を狙う和製大砲候補は試合前に「まずは1本ヒットが打てれば」と誓っていたが、1球でノルマを達成した。
西日本新聞社