侍ジャパンWBC連覇へ試練か 準々決勝の開催地が変更
26年3月に開催される第6回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の開催地が24日に発表された。日本が東京開催のプールCに組み込まれ、順調に勝ち進んだ場合は準々決勝以降が優勝した23年の第5回大会の準決勝以降と同じマイアミのローンデポ・パークとなった。3大会ぶりに歓喜の瞬間を迎えた縁起のいい球場で、連覇を狙うことになる。第5回大会との微妙な違いによる戦法の変更を、現地で取材した安藤宏太記者が占った。 【写真】侍ジャパン優勝の瞬間…23年のWBC決勝試合が行われたローンデポ・パーク ******* 大会まで2年を切った26年3月の第6回WBCの開催地が発表された。1次Rはサン・フアン、ヒューストン、東京、マイアミの4会場で、準々決勝はプールA、Bからの進出国がヒューストン、同C、Dからの進出国がマイアミとなり、準決勝以降は23年と同じく4チームがマイアミに集結して行われることになった。 侍ジャパンにとって、マイアミは思い出の地だ。23年は準決勝・メキシコ戦で1点を追う9回に先頭だった大谷の二塁打を起点に、村上の劇打でサヨナラ勝ち。決勝では7投手のリレーをダルビッシュ、大谷で締めくくる夢継投で、スター軍団の米国を破った。チームとして1度経験した球場であることはプラスといえる。 だが、微妙に異なる点がある。23年に侍ジャパンは、準々決勝・イタリア戦を東京Dで戦ってからマイアミへ移動したが、26年は準々決勝からの3試合がマイアミ。この“変更”が投手起用などを大きく左右することになりそうだ。 日程はまだ発表されていないが、23年は準々決勝が東京とマイアミで行われた。侍ジャパンは東京で3月16日に準々決勝を戦い、その後マイアミへ移動。約13時間のフライト、13時間の時差という厳しい条件だったが、試合間隔が空いたことで、準々決勝で登板したダルビッシュ、大谷を決勝で登板させることができた。23年大会で準々決勝をマイアミで戦った米国は、そこから決勝まで中2日の日程となった。短期間で3試合となると、例えば前大会の大谷のような準々決勝で先発→決勝でクローザーという起用は難しくなる。 マイアミは西海岸のロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコなどと比べて日本からの距離も遠く、時差ボケ対策なども難しい。23年も大会中に準決勝以降の組み合わせが変更になるなどドタバタもあった。2連覇へ向け、新たなチームづくりが必要となりそうだ。(安藤 宏太) ◆26年WBCの出場国 前回優勝の日本、準優勝の米国、前回大会で各プール4位以内に入った計16チームはすでに出場権を得ており、残り4チームは25年に行われる予選によって決定。
報知新聞社