「すぐにキレる人はなぜキレる?」 “優しい気遣いさん”がすぐキレる人に対処するコツ 「それって相手の責任ですよね」
他人の気持ちや都合を優先して、自分を抑えてガマンばかりしている「優しい気遣いさん」は職場でも心をすり減らしてしまいがち。もし理不尽なことで“キレる”上司や顧客がいても、ただガマンして耐え続けているケースが多いのでは。そこでYouTube登録者25万人以上を持つ心理カウンセラー・るろうにさんの著書『もう誰かのためにガマンしなくていい 自分らしさを取り戻す図太いメンタルになる方法』より一部を抜粋し、「困難に負けない、たくましさ」について考えてみます。 【画像】すぐキレる人に対処する時のコツ
【前の記事】優しくして「舐められる人」「慕われる人」の境界線 ■すぐにキレる人はなぜキレるのか? 身近にすぐにキレる人がいると、すっごく嫌な気分になりますよね。キレてくることそのものも嫌なんですが、キレさせないようにこちらが気を遣わなくちゃいけないのもすごく疲れます。 では、すぐキレる人にはどう対処すればいいのでしょうか。ここでまず大事なのは「相手をキレさせた=自分が悪い」という考え方を見直すことです。
というのも、こちら側の発言に対して相手が怒り出したとしても、それは相手側の責任によるところも多いからです。 キレやすい人にはいくつかの共通した特徴があります。その一つは、前頭葉の機能の問題です。 僕たち人間の脳の前頭葉は、感情のコントロールを司る部位です。前頭葉が正常に発達していれば、多少不愉快な思いをしてもスルーしたり、冷静に相手と話したりすることができます。 一方で、世の中には前頭葉の感情コントロールがうまく働かない人がいます。すると、他の人なら怒らないことでも、すぐカッとなってしまうんですね。
そして、前頭葉の機能は加齢によって衰えるとも言われています。若い頃は穏やかだった人が、いわゆる「キレる老人」になるのも、これが一因なんです。 またもう一つの特徴として、すぐにキレる人はものの受け取り方に偏りがあることも多いです。たとえば、他人の何気ない言動を「相手から責められた! 攻撃された!」と被害的に解釈してしまうことですね。 話し手に悪意は一切なくても、ものの受け取り方に偏りがある人の頭の中では、勝手にネガティブな言葉に変換されてしまう。こうなると、周りの人は「何がツボで怒っているのか分からない……」と困惑しやすいんです。